国内事情

2020.11.02

会議で新型コロナウイルス感染症の対策を発表する丁世均・国務総理=1日、ソウル、聯合ニュース


[キム・ミンジ、キム・ウニョン]

韓国政府は、新型コロナウイルス感染症の防疫対策「社会的距離の確保」のレベルを現行の計3段階から5段階に細分化し、7日から実施するという方針を固めた。丁世均(チョン・セギュン)国務総理が1日の会議で発表した。

レベルを細分化し、措置を明確かつ強化することを柱とする。現行の1~3段階に、第1.5段階と第2.5段階を加えた。レベルを適用する指標は「1週間の1日当たり平均市中感染者数」。

1週間以上、全国的に1日当たり平均新規感染者が300人を超える場合、第2段階に引き上げる。不要不急の外出や集まりを控え、施設利用などの自粛が勧告される。100人以上の集まりや施設などの営業が禁止される。飲食店は午後9時以降、出前のみ可能となる。

第2.5段階は1日当たり平均新規感染者が400~500人、第3段階は800~1000人以上の場合、適用される。

第2.5段階は50人以上の集まりや施設の営業が禁止される。図書館や博物館などの公共施設は、利用人数を制限する。

第3段階は10人以上の集まりや施設が禁止される。飲食店や病院などを除き、公共施設の運営も中止となる。

不特定多数の人が集まる施設は、マスク着用と出入名簿の作成が義務付けられる。

また、公共交通機関や会場などでのマスク着用が13日から命じられる。違反者には10万ウォン(約9200円)の過料を科す。

朴凌厚(パク・ヌンフ)保健福祉部長官は、同日の会見で「新型コロナ長期化に向け、日常生活と経済活動を両立できるよう、取り組んでいく」と語った。

kimmj7725@korea.kr