北朝鮮の金正恩国務委員長夫妻と歓談する金正淑大統領夫人(一番右)=27日、板門店・平和の家、2018南北首脳会談共同取材団
[ユン・ソジョン、イ・ギョンミ]
「今日、真実性をたくさん感じた。これから前だけ向いていけばいいとの確信を得てほっとした」―金正淑(キム・ジョンスク)大統領夫人
「ご主人に上手くやってほしいとの気持ちも同じで嬉しい」―李雪主(リ・ソルジュ)夫人
青瓦台(大統領府)が29日、南北首脳会談当時、両ファーストレディーが夕食会の前に話し合った。
歴史的な南北首脳会談では、南北首脳の板門店宣言だけでなく、二人のファーストレディーにも注目が集まった。
両夫人の対面は、首脳会談当日にメインプレスセンターを訪れた各国の報道陣からも関心が寄せられた。
南北首脳会談の同日午後6時頃、板門店(パンムンジョム)「平和の家」に到着した金正淑夫人は、それから約20分後に到着した李雪主夫人と初対面した。
金夫人と李夫人は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)委員長に出迎えられ、この様子は世界に生中継された。金夫人は金委員長に「(文大統領と金委員長)お二人が(徒歩の橋の)上で話し合っていることを見た」とし「平和に見えて、未来には繁栄だけがあるように思えた」と話し、挨拶を交わした。
李夫人は「今回『平和の家』で(首脳会談を)行ったが、金夫人が細かい部分まで関心を示してくださったと聞いた」とし、「何の準備もなく来て恥ずかしい」と話した。
歓送行事の会場へ向かう文在寅大統領(前の右)と金正恩国務委員長、金正淑大統領夫人(後ろの右)、李雪主夫人=27日、板門店・平和の家、2018南北首脳会談共同取材団
両首脳夫妻は、和やかな雰囲気の中で夕食会に臨んだ。文大統領は歓迎の辞で「韓半島と全世界の平和に向けた新しい出発点となった」とし、「自由に行き来するその日のために」と述べた。金委員長は「お互い手をつないで地道に歩いていけば、必ずいい方法を作ることができるだろう」とし、「心と力を合わせればいかなる挑戦でも戦って勝つことができる」と答えた。
夕食会が終わって行われた歓送行事で、両首脳夫妻は「平和の家」の外壁をスクリーンとして活用し「一つの春」をテーマにした映像ショーや伝統楽器とオーケストラが協演する「アリラン」などの公演を鑑賞した。
歓送行事が終わった後、文大統領夫妻は金委員長夫妻、北朝鮮随行員らと握手し、金委員長は北朝鮮に戻った。
李雪主夫人とハグする金正淑大統領夫人=27日、板門店・平和の家、孝子洞写真館
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