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駐韓ポーランド大使「南北会談は平和共存時代を開く扉」

2018.04.13
「2018南北首脳会談」に世界が注目している。各国のメディアは会談の開かれる板門店を始めとして非武装地帯を取材したり、失郷民とのインタビューを行うなど、韓半島に熱い視線を送っている。コリアネットは駐韓大使らに南北首脳会談に関して聞いてみた。


[ソウル=イ・ハナ、イ・ユンソ、イ・ギョンミ]
[写真=ゾン・ハン]
[映像=キム・シュンジュ]

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ピオトル・オスタシェフスキ駐韓ポーランド大使は「南北会談と米朝会談は、連続会談と認識すべき」とし、「2回の会談の結果を見てから判断した方がいい」と述べた。



駐韓ポーランド大使館のピオトル・オスタシェフスキ(Piotr Ostaszewski)大使は「今、南北は自分たちが持っている長所・短所を把握し、平和共存という結果を得るため最強の駒を考えているだろう」と、2018南北首脳会談をチェスにたとえた。

彼は11日に行われたコリアネットとのインタビューで「実は、このチェス盤の上には南北以外にも米国・中国・ロシア・日本の6つの『駒』がある。現在国際社会が直面している北核問題の解決においては、ソウル・ワシントン・平壌(ピョンヤン)が中心となっている」と述べた。

ポーランドは、韓国休戦協定が行われた1953年7月27日に中立国監督委員会として数十年間南北の休戦状態を監督する役割を果たしてきた。

オスタシェフスキ大使は「南と北が休戦協定を締結した際、休戦状態が60年以上続くとは誰も想像できなかったはず」とし、「今回の会談で休戦協定を平和協定へと転換する方法を模索しなければならない」と強調した。

また「北朝鮮の核問題は、韓半島だけの問題ではなく全世界が共に取り組む必要のある問題」とし、「韓半島平和定着において、あらゆる当事者から出る項目をまとめるには長い時間がかかる。まずは、南北・米朝首脳会談の結果を待つべき」と述べた。

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ピオトル・オスタシェフスキ駐韓ポーランド大使は2018南北首脳会談について、「南北平和共存の時代を開く扉になる」と述べた。



―中立国であるポーランドは今回の南北首脳会談開催発表についてどんな反応だったか。

とても前向きな反応が出ている。ポーランドは中立国として、いつも手助けする準備ができている。今年、新たに国際連合安全保障理事会の非常任理事国として加わったポーランドは、国際社会と共に南北首脳会談を興味深く見守る。

―南北首脳会談に期待していることは。

今回の南北会談は、南北平和共存時代を開く扉になると見られる。会談で結ばれる平和協定がもたらす結果である。平和への交渉が進んでいる段階で、両側は韓半島非核化についても考える必要がある。非核化は、平和定着という課題に直結する。

現在のところ、どのように解決されるか予測するのは難しいが、来月米国と北朝鮮が協議した後には判断できるだろう。

―南北首脳会談と米朝首脳会談の結果を総合して見るのが正しいか。

そうだ。南北会談と米朝会談は、連続会談と認識すべきだ。2回の会談の結果を見てから判断した方がいい。第1段階の南北・米朝首脳会談を成功させた後、「非核化」の意味を定義しなければならない。その後、6カ国協議を期待することもできる。

―韓半島の平和定着と非核化のための必須条件は。

南北首脳会談の主な議題は平和定着と非核化である。しかし、これはあくまでも予想である。今は平和協定に明視する項目に集中しなければならない。完成するまでは数年がかかる。最も重要なのは「非核化」に関する概念の差を縮めることだ。完全な非核化が目標であれば、核兵器の完全廃棄が証明できる検証装置が必要だ。決して容易ではない。

―「2018南北首脳会談」のための応援メッセージは。

まず、韓国の国民に最終結果を待つことをお願いしたい。国際社会に対しても同じだ。

南北首脳会談を控えている文在寅(ムン・ジェイン)大統領に幸運を祈る。6月以後は、全ての合意の履行が成功し、いい結論を出せることを望む。

km137426@korea.kr