「2018南北首脳会談」に世界が注目している。各国のメディアは会談の開かれる板門店を始めとして非武装地帯を取材したり、失郷民とのインタビューを行うなど、韓半島に熱い視線を送っている。コリアネットは駐韓大使らに南北首脳会談に関して聞いてみた。
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[ソウル=ユン・ソジョン、チョン・ジュリ、キム・ウニョン]
[写真・映像=キム・シュンジュ]
ジェームス・チエ駐韓オーストラリア大使は「2018南北首脳会談」を契機に、南北が非核化について話し合うことを祈った。
駐韓オーストラリア大使館のジェームス・チエ(James Choi)大使は17日、「韓国と北朝鮮(南北)が対話を再開すること自体で大きい意味を持つ」とし、「平昌冬季オリンピックを契機に韓半島は解氷期を迎えられた。外交の面でも大きい意味を持つ」と評した。
また、南北首脳会談について「非核化に向けた第一歩ということに注目すべきだ。米朝対話にも影響を与えている」とし、「核に対する北朝鮮の考え方が変えられる重大な会談に繋がるだろう」と見通した。その上で「南北が対話を通じて信頼を構築し、お互いに理解しようと努力すれば『非核化の議論』に繋がるだろう」と期待感を示した。
初の韓国系オーストラリア大使や南北兼任大使であるチエ大使に「2018南北首脳会談」の展望や意義について聞いてみた。
ジェームス・チエ駐韓オーストラリア大使は、韓半島の非核化や平和に向けて最も重要なポイントは、「対話を続けることだ」と話した。
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「2018南北首脳会談」が27日に開かれる。オーストラリア政府の反応は。
オーストラリア政府は歓迎する。1年前から韓半島の緊張が続いていたが、南北首脳が会談をすることになった。驚くべき発展だ。南北会談で非核化について話し合うことを祈る。
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南北首脳会談に期待していることは。
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平昌冬季オリンピックを契機に韓半島は解氷期を迎えられ、南北対話まで繋がった。オーストラリア政府は、韓半島における緊張が緩和され、南北対話が続けられることを祈る。南北首脳会談を契機に、北朝鮮が核を廃棄し、国際社会の一員として復帰し、国際法遵守や軍縮などを通じて安保を保障されるよう韓国が説得して欲しい。
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南北兼任大使として偏らない立場にいる。韓半島の平和と非核化の実現に向けた最優先課題は。
絶えない対話が必要だ。北朝鮮が韓国や米国と対話を続けると、北朝鮮の市民らには良い未来が待つと思う。また、消えない核ミサイル問題への懸念も解消できる。
- 「2018南北首脳会談」のための応援メッセージは。
韓半島が南北に分断されているのは、とても悲劇的なことだ。これは、冷戦による産物でありながら、韓国戦争による遺産とも言える。韓国人はこの会談を通じて、韓半島統一を願って欲しい。
また、北朝鮮が孤立から抜け出し世界と共存して欲しい。「2018南北首脳会談」の進展を成し遂げ、北朝鮮による核の廃棄や北朝鮮の国際社会への復帰を祈る。
eykim86@korea.kr