Contributions From Experts

駐韓フィンランド大使「南北の課題は信頼と協力の構築」

2018.04.23
「2018南北首脳会談」に世界が注目している。各国のメディアは会談の開かれる板門店を始めとして非武装地帯を取材したり、失郷民とのインタビューを行うなど、韓半島に熱い視線を送っている。コリアネットは駐韓大使らに南北首脳会談に関して聞いてみた。


[ソウル=ソン・ジエ、パク・ヘリ、イ・ギョンミ]
[写真=ゾン・ハン]

Finnish_Ambassador_Interview_01.jpg

エーロ・スオミネン駐韓フィンランド大使が「2018南北首脳会談」の意味と課題について語っている。



駐韓フィンランド大使館のエーロ・スオミネン(Eero Suominen)大使は、韓半島の平和定着と非核化に向けた最優先課題として「信頼回復」と「協力強化」を挙げた。

スオミネン大使は19日、コリアネットとのインタビューで「長い間、緊張を維持してきた南北が信頼と協力との目標を達成するまでは、かなりの時間がかかるだろう」と述べた。

彼は「遠大な目標を成し遂げるには、小さくても具体的な段階が何より重要だ」とし、「4月の首脳会談は平和と非核化という大きな目標を達成するための第一段階」と強調した。続いて「米朝対話は韓半島と国際問題の交渉に向けた礎となる」と付け加えて言った。

また、今の動きが「平和協定」の締結につなげていくべきと強調した。これは「65年間の停戦を終わらせ、終戦宣言を通じて平和協定を締結しなければならない」との文在寅(ムン・ジェイン)大統領の政策方針と一致する。

彼は「南北だけでなく、南北米間の平和協定に進んでいかなければならない」とし、「韓半島平和においては米国の役割が重要で、南北対話に続いて米朝対話が行われるということは非常に肯定的な信号」と評価した。

韓国と北朝鮮大使を兼任するスオミネン大使から、南北首脳会談への期待を聞いてみた。


Finnish_Ambassador_Interview_02.jpg

エーロ・スオミネン駐韓フィンランド大使は、韓半島の平和定着と非核化に向けた最優先課題として「信頼回復」と「協力強化」を挙げた。



―南北首脳会談の開催に対するフィンランド政府の反応は。
南北関係が前向きな方向へと変化していることを嬉しく思う。韓半島の緊張が高まって以来、フィンランド政府は南北対話の必要性を引き続き強調し、もはや首脳会談が始まる。今年の初めから見えてきた南北間の融和ムードを歓迎する。

―南北首脳会談に期待していることは。
南北米間の平和協定締結に繋げていかなければならない。そのためには、今回の南北会談で安定して具体的な結果が出ることを望む。

数多くの問題は、一回の対話では解決できない。始まったばかりの対話を続けることが大事だ。

―韓半島平和と非核化に向けた最優先課題は。
信頼構築だ。次の世代のための必須課題である。その次は協力強化である。時間はかかるだろうが、地道で具体的にこの2つの課題を解決する必要がある。南北お互いの役に立ち、特に経済効果の恩恵を受けられるだろう。

―「2018南北首脳会談」のための応援メッセージは。
韓半島だけでなく、全世界に希望・信頼・協力 の成果をもたらすことを願う。また、今回の対話が実質的で持続可能なスタートになることを期待する。フィンランドを含む国際社会も共にする。大変重要で歴史的な南北間対話の成功を祈る。

km137426@korea.kr