バラカ原発の建設は韓国初の海外原発事業で、原発4基が同時に建設される世界最大規模。この事業は2009年12月、韓国電力がアラブ首長国連邦原子力公社(Emirates Nuclear Energy Corporation, ENEC)と1,400㎿級の韓国標準型加圧水型原子炉(Advanced Power Reactor, APR) 4基をアブダビのバラカ地域に建設する契約を締結、推進してきた。斗山重工業・現代建設・サムスン物産などの韓国企業が参画し、韓国電力は主契約者として原発の設計・製作・施工・試運転および運営支援までを担当する。現在1万9千人以上の従業員が原発現場で働いており、原発4基と支援建築物の工程率は約60%。
UAE政府とENECも韓国の技術力を高く評価している。ENCEのアリ・アル・ザービ(Ali Al Zaabi)建設総括責任者は「韓国電力がこれまで収めた成果をみると、高い工程率を維持しながら世界最高品質の原発を建設していると評価できる。原発建設はもちろん、韓国電力が提案した現地職員に対する能力向上プログラムも素晴らしい」と述べた。
UAEの「ザ・ナショナル(The National)」紙は原発建設事業に投入される技術力に注目した。ザ・ナショナルは「UAE原発を先導するバラカ原発の教育現場(Training the UAE’s nuclear pioneers at the Barakah plant)」と題した2月18日付の記事で「原発建設事業が始まって以来、7,500回におよぶ安全教育が行われた。バラカ原発4基は今後、毎年1,200万tの温室効果ガスの排出を減らすことができる」とし、事業に投入された先端建設・安全技術と原発の環境保全効果を紹介した。