大賞は安東大学の「クァンデ(仮面劇)」チームが受賞した。このチームは、「河回別神グッタルノリの観点から見た河回村の美しい調和」というテーマで発表した。アベレラ・ダニエル・アレキサンダーさん(Abellera Daniel Alexander、オーストラリア、語学堂)、ガオ・ジンさん(Gao Jing、中国、民俗学科)、カン・ジョンウォンさんとシム・ソイさん(韓国、民俗学科)で構成されたこのチームは、慶尚北道安東市の河回村の独特な仮面文化を深層探求した。河回仮面遊び(ハフェタルノリ)は、朝鮮時代の支配階級(ヤンバン)と被支配階級(サンミン)が年に一度会い、酒や食べ物、風刺を楽しむ風習だ。サンミンらは仮面をかぶって思う存分ヤンバンを批判することができ、ヤンバンはこれを一切問題にせず、食べ物と酒を用意して一緒に飲み食いし、互いの立場を理解し合った。このチームは、こうした遊びの風習の中に見られる「調和」と「共生」という韓国の伝統文化をわかりやすく説明した。