13日に幕を開けた国際数学者会議(ICM、International Congress of Mathematicians)は、「数学分野のノーベル賞」といわれるフィールズ賞の授賞式で始まった。フィールズ賞は、アルトゥール・アヴィラ氏(35、フランス国立科学研究所研究員)、マンジュル・バルガヴァ氏(40、米プリンストン大学碩座教授)、マーティン・へアラー氏(38、英国ウォーリック大学教授)、マリアム・ミルザハニ氏(37、米スタンフォード大学教授)に決まった。特に、ミルザハニ教授は、117年の大会史上初の女性受賞者だ。
また、ネヴァンリンナ賞(Rolf Nevanlinna Prize)、ガウス賞(Carl Friedrich Gauss Prize)、陳賞(Chern Medal Award)の授賞式も同時に行われた。
ネヴァンリンナ賞は、数理情報科学分野に貢献した数学者1人に与えられる賞で、1978年にフィンランド・ヘルシンキで開催された第18回ICMの名誉委員長を務めたフィンランド人数学者のロルフ・ネヴァンリンナ氏の名前をとって制定された。ガウス賞は、19世紀のドイツの数学者で、幾何学や代数学といった分野で大きな業績を残したカール・フレドリッヒ・ガウス(Carl Friedrich Gauss)の名前をとったもので、1998年にドイツ・ベルリンで開かれた第23回ICMから制定された。2010年の第26回インド・ハイデラバード大会のときに初めて制定された陳賞は、中国出身で米国の数学者の陳省身(Shiing-Shen Chern、1911∼2004)の名前をとって制定された。この賞の賞金は50万ドル(約5億1600万ウォン)と、同会議の賞の中で最も多い。
インド出生。1999年にインド工科大学で学士号を取得し、2003年に米プリンストン大学で博士号を取得。現在はニューヨーク大学クーラン数学研究所のコンピュータ学科の教授を務める。計算複雑性理論(computational complexity theory)分野で一意ゲーム予想(unique games conjecture)を提示した功労が認められた。彼はこの予測を基に研究に集中し、計算複雑性理論分野に画期的な発展をもたらしたと評価されている。