「土地を燃やせ(Burning down the house)」のテーマの下、5日に幕を開けた第10回光州ビエンナーレは、英ロンドンの近代美術館「テート・モダン」のキュレーター、ジェシカ・モーガン(Jessica Morgan)氏が総監督を務めた。このテーマは1980年代のニューヨーク出身のパンクロックバンド「トーキング・ヘッズ(Talking Heads)」の曲にちなんだもので、「土地」は既成制度や古い習慣などを指す。モーガン監督は、「韓国は急成長する過程で多くのものを失った。土地を燃やすのは、新しいものを構築するための行為だ。物質が燃えてしまえば、他のものに変化する」と説明する。
釜山市立美術館で開かれる本展示には、キム・スジャ氏(韓国)、塩田千春氏(日本)、ファブリス・イベール(Fabrice Hyber、フランス)、アニッシュ・カプーア氏(インド)らの作品が公開される予定だ。塩田氏は「赤い線(Accumulation-Searching for Destination)」で数年間にわたって歴史の中で取り上げられてきた戦争を表現し、カプーア氏は「Untitled」で人間と宇宙の関係を究明した。