韓国が生んだソプラノ歌手、シン・ヨンオクさんとチョ・スミさんが相次いでコンサートを開く。映画音楽から民謡、オペラ・アリアまで、多様なジャンルの曲が披露される予定だ。

17日(水)に芸術の殿堂で公演を開くシンさんは、「The way we were」や「シェルブールの雨傘」「バラ色の人生(La vie en rose)」「ベサメムーチョ」など、馴染みの映画音楽をはじめ多様なレパートリーを披露する予定だ。

シンさんは、1990年にニューヨークのメトロポリタン・オペラでデビューして以来、「リゴレット」のジルダや「愛の妙薬」のアディーナ、「ドン・ジョヴァンニ」のツェルリーナなど主要配役を務め、ローランド・ビリャソン氏やプラシド・ドミンゴ氏、ラモン・ヴァルガス氏ら著名な声楽家と協演した。彼女は、リンカーンセンターのモストリー・モーツァルト・フェスティバルやシンシナティ・メイ・フェスティバルといった様々な国際音楽フェスティバルとロサンゼルス・フィルハーモニックのガラ・コンサートで協演するなど、精力的な活動を行ってきた。




これまでに発売されたシンさんのアルバムには、ヴィンセンツォ・ベッリーニのオペラ「Bianca e Fernando」やベルカントアリア集「Vocalise」、賛美歌曲集「Ave Maria」などがあるほか、映画音楽を収録した「Mystique」の発売が予定されている。彼女の16枚目のアルバム「Mystique」は、「Cinema Paradiso」や「Moon River」など馴染みの曲で構成されている。

シンさんは、17日午後8時から芸術の殿堂で、24日午後7時30分から釜山文化会館で公演を開く。公演に関する詳細は、芸術の殿堂(02-580-1300、www.sacticket.co.kr), またはインターパーク(1544-1555, http://ticket.interpark.com)までお問い合わせください。

続く30日に世宗文化会館で開かれる年末コンサートでは、チョ・スミさんがオペラやミュージカルなど多様なジャンルの曲で舞台を飾る。彼女はヨハン・ストラウス2世のオペレッタ「カサノヴァ」の中から「修女の合唱とローラの歌」やスウェーデン民謡「あなたの大きな翼を広げなさい」などを披露する。また、曲ごとに映像も用意されており、臨場感あふれる舞台が繰り広げられる予定だ。

今回の年末コンサートには、様々なジャンルで活動してきた演奏家や声楽家らが参加して舞台に華を添える。オルガン奏者のシン・ドンイルさんは荘厳なパイプオルガンの演奏を奏で、テノール歌手でミュージカル俳優のユン・ヨンソクさんはソロでミュージカル「ラ・マンチャの男」より「見果てぬ夢」などを歌う。チェリストのヤン・ソンウォンさんは、サン・サーンスの「動物の謝肉祭」より「白鳥」を演奏するほか、チョさんとの協演でエイトル・ヴィラ＝ロボスの曲「ブラジル風バッハ」を披露する。



チョさんは、ゲオルグ・ショルティ氏やジュビン・メタ氏、ローリン・マゼル氏、ケント・ナガノ氏といった著名な指揮者と協演し、ミラノのスカラ座やパリのバスティーユ、ロンドンのコヴェント・ガーデンなどの舞台に上がった。チョさんは、「神から与えられた歌声」と称賛した指揮者カラヤンとともにヴェルディのオペラ「仮面舞踏会」をレコーディングし、ザルツブルク音楽祭の舞台に一緒に立った。2001年に発売されたクロスオーバー・アルバム「Only Love」は、100万枚以上のセールスを記録した。

年末コンサートは30日午後8時から開かれる。同公演に関する詳細は、世宗文化会館(02-399-1114, www.sejongpac.or.kr) またはインターパーク(1544-1555, http://ticket.interpark.com)までお問い合わせください。

コリアネット　イム・ジェオン記者
写真提供：世宗文化会館、オンジ・フレンズ
jun2@korea.kr