文化

2015.01.09

他の言語で読む
古代中国。北京宮殿の前広場。美しい美貌のトゥーランドット姫が3つの謎かけ問題を出す。その謎を解ければ彼女と結婚することができ、解けなければ死刑執行場に連れて行かれる。祖国を失い、浮浪するカラフ王子はこの謎解きに挑戦する。氷のような冷たいトゥーランドット姫と勇敢なカラフ王子の物語が、テグ(大邱)オペラハウス新年最初の舞台を飾る。

1月23・24日に上演されるオペラ「トゥーランドット」は、昨年開かれた第12回大邱国際オペラフェスティバルの開幕作で、「トゥーランドット」のアリア「誰も寝てはならぬ(Nessum Dorma)」は、アリアの代表作の一つに数えられる。「トスカ」や「蝶々夫人」などを作曲したプッチーニも、「これまでの私のオペラは全て忘れてもかまわない」と自信をうかがわせたほど情熱を傾けた作品だ。プッチーニの遺作でもある。上演時間は2時間30分で、出演者は約200人にも上る大作だ。

대구오페라하우스가 선보일 오페라 '투란도트'의 한 장면

大邱オペラハウスで上演されるオペラ「トゥーランドット」のワンシーン


指揮を務めるのは、パヴァロッティ、カレーラス、ドミンゴの「テノールビッグ3巡回公演」に同行したヤノス・アクス(János Ács)氏で、演出を手掛けるのは、2013年の大邱国際オペラ・フェスティバルで開幕作として公演されたヴェルディの「運命の力」で奥の深い洗練された舞台と好評だったチョン・ソニョン氏だ。

今回の公演では、二組のトゥーランドットとカラフが舞台に登場する。声量だけでなく、豊かな感情表現も要求される女主人公には、2009年のオペラ・フェスティバルで「トゥーランドット」で大賞に輝いたイ・ファヨンさん(ソプラノ)と、ドイツのフライブルク市立歌劇場の元専属歌手のキム・ラヒさん(ソプラノ)が熱演する。「英雄的役柄にピッタリの高音を持つイタリア伝統のスピント・テノール」と称賛されたイ・ビョンサムさんと、説得力のある力強い高音で知られるシン・ドンウォンさん(テノール)が、愛のために限りなく挑戦するカラフ王子を演じる。

Turandot-150109-2.jpg

투란도트 역의 이화영(사진 위)과 김라희

トゥーランドット役のイ・ファヨンさん(上)とキム・ラヒさん(下)



演出家のチョン・ソニョンさんは、「トゥーランドットのハートを射止めたカラフのように、薄くなりつつある人間の存在価値を取り戻したかった。オペラは西洋で生まれたジャンルで、素材も情緒も違うが、基本的に人間の物語だ。作曲家や主人公だけの物語ではなく、私たち誰もが共感できる演出にすることが基本的な目的」と語る。

「トゥーランドット」は、1月23日(金)午後7時30分、24日(土)午後4時に上演される。観覧料は1万~5万ウォン。チケット購入は、インターパーク (http://ticket.interpark.com), 大邱オペラハウスのホームページ (http://www.daeguoperahouse.org), または電話(053-666-6023)でお求めください。

コリアネット イム・ジェオン記者
写真提供:大邱オペラハウス
jun2@korea.kr

대구오페라하우스의 새해 첫 공연 '투란도트'의 포스터

大邱オペラハウスの新年最初の公演「トゥーランドット」のポスター