文化

2015.03.11

韓中日の作家3人の作品の世界にスポットを当てる展示「微妙な三角関係」が、ソウル市立美術館で10日に幕を開けた。

同展示には韓国のヤン・アチさん、中国の徐震さん、日本の小泉明朗さんが参加し、3国が共有する複雑な過去の過去の記憶と現在、そして未来を表現したインスタレーションや映像など約30点の作品が紹介される。

小泉さんは、日本帝国主義の歴史に関する過去の記憶と出来事を映像作品で演出した。中国人インスタレーション作家の徐震さんは高度成長を成し遂げた中国の今をテーマにした作品を、韓国のヤンさんは近代化の影の中にやがて到来する未来を表現した。

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映像作家の小泉さんの作品「父親」は、第2次世界大戦のトラウマを持つ父親が緊張するたびに米軍の爆撃機の絵を描いていた様子を映像で表現した



小泉さんは、作品「口述史」で日本人170人に「1900年~1945年に何が起こったのか」という質問を投げかけている。回答の多くは「知らない」か的外れなものだ。

일본의 고이즈미 메이로 영상작가가 10일 ‘미묘한 삼각관계’展 개막식에서 자신의 작품에 대해 설명하고 있다.

10日に開かれた展示「微妙な三角関係」の開会式で、小泉さんが自身の作品について説明している



小泉さんは自身の作品について、「日本人は過去の歴史について全く知らないことを知った。典型的な日本人のイメージを壊したかった」と説明した。高校生のときにカナダに留学し、現在はアムステルダムとパリで活動する彼は、「日本から遠く離れた国にいると、客観的な目で日本人が見えてくる。今回の展示を通じて日韓両国の過去の歴史を知り、責任を感じ、反省している」と語る。

중국 상해의 슈퍼마켓을 그대로 재현해 낸 쉬 전 설치미술작가의 작품 ‘상해-아트 슈퍼마켓’.

中国上海のスーパーマーケットをそのまま再現した徐震さんの作品「上海‐アート・スーパーマーケット」



徐震さんの作品「上海‐アート・スーパーマーケット」は、中国上海にある実際のスーパーマーケットをそのまま再現したものだ。ここで販売されているものは、包みを開けても中身のない見かけだけのものだ。芸術市場を風刺しているのだ。他にも、口の曲がった清の花瓶と、唐の石像の首を切りとってギリシャの石像の首を載せた彼の作品には、社会が急速に近代化し、価値観と秩序が乱れてしまった中国の現実を示そうという意図が垣間見られる。

양아치 작가의 ‘바다소금극장’.

ヤンさんの作品「海塩劇場」


한국의 양아치 작가가 10일 ‘미묘한 삼각관계’展 개막식에서 자신의 작품에 대해 설명하고 있다.

10日に開かれた展示「微妙な三角関係」の開会式で、ヤンさんが自身の作品について説明している



ヤンさんは作品「海塩劇場」で、自身の想像を数台のモニタで映像にし、現実に対する逃げ場としてのバーチャル世界とバーチャル・スペースに対する関心を表現した。

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10일 ‘미묘한 삼각관계’展 개막식에서 축사하는 김홍희 서울시립미술관 관장.

10日に開かれた展示「微妙な三角関係」の開会式で挨拶するソウル市立美術館のキム館長



ソウル市立美術館のキム・ホンヒ館長は10日の開会式で、「韓中日の微妙な関係を文化と芸術で解釈しようという趣旨で今回の展示会を企画した」と説明した。

同展示は、韓国国際交流財団が毎年開催するプロジェクト「韓中日文化シャトル」の一環として5月10日まで開かれる。

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관객들이 10일 개막한 한ž중ž일 합작 전시 ‘미묘한 삼각관계’를 둘러보고 있다.

10日に幕を開けた韓中日合同展示「微妙な三角関係」で、観覧客が展示を鑑賞している



記事:コリアネット ソン・ジエ記者
写真:コリアネット ウィ・テックァン記者、ソウル市立美術館
jiae5853@korea.kr