文化

2017.10.13

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「第22回釜山国際映画祭」オープニング作品「ガラスの庭園」



[カン・ガヒ、イ・ギョンミ]
[写真=釜山国際映画祭]

「第22回釜山国際映画祭」が12日から21日まで開催される。

釜山映画の殿堂、ロッテシネマセンタムシティなど5カ所の映画館32スクリーンで75カ国300本の映画が上映される。世界初で公開されるワールドプレミアが99本、自国以外に最初に上映されるインターナショナルプレミアも31本が公開になる。

特に、今年のオープニング作品とクロージング作品は全部女性監督のもので、その意味が大きい。

オープニング作品はカンヌ国際映画祭「ある視点(Un Certain Regard)」部門でその感覚を認められた申秀媛(シン・スウォン)監督の「ガラスの庭園(Glass Garden)」が上映される。森の中のガラスの庭園で人工血液を研究する女と、彼女を覗き見ながら小説を書く無名作家の物語を描いたミステリ映画だ。

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「第22回釜山国際映画祭」のクロージング作品「相愛相親」



クロージング作品としては台湾のシルビア・チャン監督の「相愛相親(Love Education)」が上映される。臨終を迎えた父親のお墓の移転を巡って1番目の妻、2番目の妻とその娘、それぞれの世代を代表する3人の女性の人生を通じて、親と子供間の対立と和解を描いた映画だ。

巨匠監督の新作や話題作を上映する「ガラ・プレゼンテーション」部門には、ジョン・ウー監督の「追捕MANHUNT」、ダーレンアロノフスキー監督の「マザー!」などが出品された。「追捕MANHUNT」は、高倉健監督の「君よ憤怒の河を渉れ(1976)」のリメイク版で、韓国の河智苑(ハ・ジウォン)が殺し屋として出演して注目を集めた。

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「第22回釜山国際映画祭」の「ワールドシネマ」部門で上映される映画「ダウンサイズ」



世界の有名映画祭で受賞した話題作も上映される。

今年のヴェネツィア国際映画祭のオープニング作品である「ダウンサイズ」は、人口が増えすぎた地球での人口過多問題を解決するため、科学者たちが人間の体を13cmに縮小するとの異色のSF映画だ。カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞したスウェーデンのリューベン・オストルンド監督の「The Square」、フランソワ・オゾン監督の「The Double Lover」なども上映される。

また、アジア独立映画人が交流する「プラットフォーム」が14日開幕し、18日まで様々なセミナーやフォーラムなどのプログラムが行われる。

一方、釜山国際映画祭は1996年から始まり、「アジア映画の発掘と支援」とのアイデンティティーで毎年開催され、アジア最大の映画祭といわれる。

km137426@korea.kr