文化

2019.03.07

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昌慶宮の正殿である明政殿(国宝第226号)

昌慶宮の正殿である明政殿(国宝第226号)



[イ・ギョンミ]
[写真=昌慶宮ツイッター]

文化財庁は4日、昌慶宮(チャンギョングン)の正殿である「明政殿(ミョンジョンジョン)」と昌徳宮(チャンドックン)の正殿である「仁政殿(インジョンジョン)」の内部を春と秋に一般公開すると発表した。

正殿とは、宮殿の中心をなす建物で、朝鮮時代に国王の即位式や外国の使臣接見など、国の重要な公式行事が行われた場所で、朝鮮時代の王権を象徴する。

今までは、文化財棄損への恐れや安全管理などの理由から公開されなかったが、正殿内部を整備し、安全要員を配置するなどの措置を取ることで公開を決めた。

昌慶宮の正殿である明政殿の内部。国王の席があり、その後ろには太陽と月、五つの峰が描かれた「日月五峰図」のびょうぶが置かれている。

昌慶宮の正殿である明政殿の内部。国王の席があり、その後ろには太陽と月、五つの峰が描かれた「日月五峰図」のびょうぶが置かれている。



特に、昌慶宮の明政殿の内部が公開されるのは今回が初めて。明政殿は、朝鮮時代の宮殿の中で最も古い建物で、朝鮮時代前期の建築様式がよく表れている。春(4月2日~5月31日)、秋(10月2日~11月29日)の期間中、火曜日~金曜日まで1日13回行われる。専門解説士の案内で行われ、日本語(午前10時、午後2時)、英語(午前11時、午後4時)、中国語(午前9時30分、午後3時)も提供される。

昌徳宮の仁政殿の内部観覧は、6~30日、11月6日~30日の毎週水曜日と土曜日に1日4回行われる。このうち、1回目の午前10時30分には、外国人を対象に10時15分から行われる英語での解説と連携して行われる。

観覧の申し込みは、当日に現地で受け付ける。先着順30人まで。ただし、仁政殿は床材が木材であるため、雨の日には観覧中止となる。明政殿の場合、床に石が敷かれており、雨が降っても問題ないが、念のため、訪問前の確認が必要である。

文化財庁の関係者は、「景福宮の正殿である勤政殿(クンジョンジョン)の内部公開も8月にはできるよう検討している」とし、「普段は接近が制限されている宮殿の内部を公開することで宮殿の歴史的・文化的価値を広く伝え、歴史文化遺産の価値を享受する機会を提供する」と述べた。

詳しい内容はホームページで確認できる。
昌徳宮 : www.cdg.go.kr
昌慶宮 : cgg.cha.go.kr

km137426@korea.kr