文化

2019.04.26

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韓国伝統庭園の城楽園の様子=ソウル市

韓国伝統庭園の城楽園の様子=ソウル市



[イ・ギョンミ]

朝鮮時代の庭園の美しさが感じられる伝統庭園「城楽園(ソンラクウォン)」が200年ぶりに一般に公開された。ソウル市は、城楽園を23日から6月11日まで市民に公開すると発表した。

「都城外の自然の美しさを享受する庭園」という意味合いを持つ城楽園は、1790年に作られ、全羅南道(チョルラナムド)の潭陽(タミャン)郡にある瀟灑園(ソセウォン)・全羅南道の甫吉島(ボギルド)にある芙蓉洞(プヨンドン)と共に韓国3大伝統庭園と呼ばれている。岩盤や谷のような自然をそのまま生かし、人の手をあまり加えていないことから、朝鮮時代の庭園の精髄とも言われる。また、日本による植民地時代には独立運動の本拠地として使われた。

独立してからは個人の所有地となり、一般人の出入りは禁止となった。このため、都心の中では珍しく、自然のままの風景が残っており、1992年に文化財に指定された。今回の公開は、城楽園の修復事業が進む中、修復が完了する前に市民にもその様子を見せることで、ソウルに残っている唯一の韓国庭園の価値を伝えるために行われる。

毎週月・火・土曜日に一日7回にわたって公開される。電話や電子メールでの予約が必要で、1回あたり最大20人まで参加が可能。午後2時30分と午後4時には英語で案内が行われ、入場料は1万ウォン(約1千円)。

km137426@korea.kr