数年前まで韓国のクラシック音楽のレパートリーは欧州中心だった。そして、韓国の音楽は古い伝統にとらわれていた。クラシックと国楽は、互いに異質の分野とされてきた。そうした中で1月、KBS交響楽団は交響詩「龍飛御天歌(Songs of the Dragons Flying to Heaven)」から「龍たちの飛翔(Rising Dragons)」を初めて演奏した。
特に、2006年にドイツのフランクフルト歌劇場で初演されたオペラ「天が定めた縁」は、「豊かな韓国文化と欧州らしい要素の理想的な融合」という評価を受けた。このオペラは2007年に日本、2008年には北京五輪記念音楽会(Meet in Beijing)、2014年にシンガポールなどで上演され、好評を受けた。また、2011年に「大韓民国作曲賞」の最優秀賞を受賞した国楽カンタータ「漁夫四時詞」は、国楽と洋楽の融合を通じてグローバル創作の新たな扉を開いたという評価を受けた。