ひと

2015.04.09

김맹곤 김해시장은 가락국의 도읍인 김해시는 가야의 전통과 정신을 이어가고 있다고 말한다.

駕洛国の都である金海市は伽耶の伝統と魂を継承する町と話すキム市長



「キメ(金海)は王宮です」
金海に対するキム・メンゴン(金孟坤)市長の定義だ。

キム市長は、「金海は、キム・スロ(金首露)王がAD42年に駕洛国を建国した伽耶文化発祥の地で、“第4の帝国”伽耶の文化が息づく歴史と伝統の町」と強調する。そして、「金海市の企業約7千社は“鉄の王国”とも呼ばれる伽耶の伝統を継承し、金海市民は挑戦と革新に象徴される“海の王国”伽耶の魂を継承している」と語る。

企業経営者から国会議員となり、2010年に17代金海市長に、そして昨年再選、今年で6年目となるキム市長は、挑戦と革新の魂を市政に反映させている。彼が金海市長に就任したとき、金海市は2,715億ウォンにも上る負債を抱えていたが、現在は半分以下の1,297億ウォンに減り、財政運用模範都市にまでなった。

負債削減の重要性とともに、地道な企業の投資誘致と人口流入のノウハウについてキム市長は、「何よりも大事なのは(やってやるという)マインド、つまり心構えだ。市政を正確に把握し、経営と行政の融合と同時に市の予算の効率的な運用が何よりも重要」と語る。そして、「全体を見て市政を運営する必要がある。必要なところには(予算を)惜しまず投じ、現状維持あるいはさらに発展させると同時に、慣行になっている不要な事業は既存の既得権益との摩擦があっても思い切って整理する努力が必要」と話す。

変化と発展を追求する一方、歴史と文化の保存・復元にも努めるキム市長は、「(外国では)韓国史といえば朝鮮時代をイメージするが、伽耶はかつて今日の自由貿易協定(FTA)のような貿易を行い、韓国で最初にグローバル化を試みた王国だ。伽耶王国を復元した伽耶テーマパークは、約2千年前に朝鮮半島に存在していたグローバル化された王国、駕洛国の文化と伝統を体験できる施設だ。多くの人が伽耶テーマパークを訪れ、伽耶について理解し、肌で感じてほしい」と話す。

5월 개장을 앞두고 있는 ‘김해가야테마파크’에 대해 설명하고 있는 김맹곤 시장.

5月オープン予定の「金海伽耶テーマパーク」について説明するキム市長



革新によって発展する金海市についてキム市長に話を聞いた。

-「品格文化都市」の一環として推進してきた「金海伽耶テーマパーク」が間もなくオープンする。同施設の建設において最も力点を置いたことは。

金海伽耶テーマパークは、体験に重点を置いた複合文化施設です。初めて復元された伽耶王国をはじめ、ミュージカル劇場や子ども冒険遊び場、戦士体験村、キャンプ場など様々な施設で構成されています。

観覧型テーマパークではない体験型家族テーマパークである金海伽耶テーマパークでは、伽耶文化を見て聞いて感じて味わうことができるほか、常設劇場では金首露王と許黄玉皇后の愛をテーマとしたミュージカル公演が連日開かれる予定です。

-金首露王が建国した駕洛国(金官伽耶)の歴史が息づく金海市が、伽耶古墳群などのユネスコ世界文化遺産登録を含め、伽耶の文化遺産の発信に向けて行っている取り組みとは。

金海市は、伽耶古墳群のユネスコ世界文化遺産登録に向けて取り組むだけでなく、伽耶史国際学術会議や伽耶遺跡地探訪といったプログラムの運営も行っています。

都心の真ん中に位置するテソン(大成)洞古墳群を含む伽耶古墳群は、完璧な保存状態を維持しており、今年3月にユネスコ世界文化遺産登録の申請対象に選定され、ハマン(咸安)郡のマリ(末伊)山古墳群や慶尚北道コリョン(高霊)郡の大伽耶古墳群とともに共同での世界文化遺産登録申請を着実に推進しています。また、伽耶文化祭りの期間中に開催され、今年で21回目を数える伽耶史国際学術会議は、学術会議で積み重ねた研究成果を基に伽耶文化の優秀性と独創性を広く発信しています。

-「伽耶文化祭り」は、今年で39回目を数えるほど他地域のイベントに比べて長い歴史を持っている。長年続いている秘訣とは。

伽耶文化祭りは、会場の構成や公演、展示、体験など、全般にわたって伽耶史に関する考証と史実に基づいて構成されています。特に、金首露王と許皇后の美しいラブストーリーを描いた公演や金首露王の功績を称える「春香大祭」など見どころが満載で、長年にわたって多くの人に支持されています。

-駕洛国の古都で伽耶文化祭りの里「金海市」は、年間訪問客1千万人突破も夢ではない。それに向けた市の取り組みとは。

市全体が巨大な歴史博物館である金海市に昨年一年間で約760万人の観光客が訪れました。同市を訪れた方々の不便を最小限に抑えるために、特級観光ホテルが昨年リニューアル・オープンし、今年2月には最新の施設が完備された金海旅客ターミナルがオープンしました。また、家族みんなで楽しめる体験型テーマパーク「金海伽耶テーマパーク」が間もなくオープンする予定で、2016年には観光地「ワイントンネル&レイルバイク」がオープンします。

김해시는 1천만 관광객 방문을 앞두고 있다. 사진은 김해시청의 모습.

金海市は年間訪問客1千万人突破も夢ではない。写真は金海市庁



-グローバル化時代に歩調を合わせ、金海市は海外の地方自治体及び団体と活発に交流しているようだ。代表的な事例を挙げるとすれば。

金海市は1992年に福岡県宗像市、米オレゴン州セーラム市、中国江蘇省無錫市、ベトナム・ドンナイ省ビエンホア市、インド・ユピ州アヨディア市と姉妹都市を締結し、行政や文化、スポーツ、経済、教育などの分野で交流してきました。姉妹都市との地道な交流活動は、金海市の市民、機関、団体が海外で活動する舞台と条件を造成して発展を図る未来に向けた投資です。

-この6年にわたって取り組んできた外国企業の投資誘致が少なからずの成果を上げた。海外の投資家に金海市の魅力をアピールするとしたら。

金海市は金海国際空港やプサン(釜山)港、マサン(馬山)港、釜山新港など国際交通網が構築されています。そうした立地条件の良さから企業数が毎年約150社ずつ増加しており、現在約7千社が基盤を置いています。

外国企業専用産業団地であるサイエンスパーク一般産業団地には、日本の黒田電気と約20の協力業者が入居する予定で、ゴールデンルート一般産業団地やテドン(大東)先端産業団地、金海テクノバレー一般産業団地、西金海一般産業団地など、240万坪規模の先端産業団地が造成されています。

-慶尚南道の中で最も多くの外国人が居住している要因は。また、外国人定着に向けた金海市の支援は。

集計によると、1万7,929人(2015年2月末現在)の外国人が金海市で暮らしています。外国人人口が増え続けている要因は、毎年151社ずつ新しい企業が入居していることと国際結婚の増加だと思います。

金海市は、外国人に早く韓国での生活に慣れてもらおうと、金海市多文化家族センターや金海外国人人力センターなどで韓国語教育、コンピュータ教育、通訳・翻訳サービスを提供するとともに苦情相談を受け付けているほか、奇数月に金海中央病院で無料で診療を受けられるよう支援しています。また、韓国文化を理解してもらおうと、韓国文化体験といった様々な文化イベントを実施しています。

-金海市は児童保護と高齢者福祉にも力を入れて取り組んでいる。福祉の質の向上に向け、 財源確保など課題は少なくないと思われるが。

金海市は、児童の権益と福祉の増進に格別の関心と愛情を持って様々な支援を行っています。慶尚南道の基礎自治体として初めて、3月27日に「金海市児童保護専門機関」をオープンさせました。

高齢者福祉に関しては、毎年予算を増やし、基礎年金や高齢者社会活動支援事業、無料敬老食堂の運営、一人暮らし高齢者の支援、敬老堂(高齢者集会所)の新築及び改修・補修事業、老人大学の支援など、様々な政策を地道に行っています。最高の高齢者福祉は、質の良い雇用を提供することです。高齢者の社会参加と福祉インフラの構築に向け、今後さらに予算を増やしていく方針です。

記事・写真:コリアネット チョン・ハン記者
hanjeon@korea.kr