政策

2014.04.01

パク・クネ(朴槿恵)大統領は7日間のオランダ・ドイツ歴訪を終え、3月29日に帰国した。パク大統領は、就任後7回目、今年2回目の海外歴訪で、核セキュリティと朝鮮半島統一への意志を重ねて表明した。パク大統領は、3月24~25日に開かれたオランダ・ハーグでの核セキュリティ・サミットと韓米日3国間会談を通じ、「北朝鮮核不容認」と北朝鮮問題で各国と協調する方針を改めて確認し、北朝鮮の核問題の解決に向けた6カ国協議の再開に一歩近づく成果を上げた。

박근혜 대통령(가운데)이 24일 네덜란드 헤이그에서 열린 제3차 핵안보정상회의 개회식에서 기조연설을 하고 있다. (사진: 청와대)

24日にオランダ・ハーグで開かれた第3回核セキュリティ・サミットの開会式で、パク大統領(中央)が基調演説をしている(写真提供:大統領府)



「核兵器のない世界」のビジョンを提示

パク大統領は24日にオランダ・ハーグで開かれた第3回核セキュリティ・サミットの開会式の基調演説で、「核兵器のない世界」のビジョンを提示し、国際的核不拡散体制の強化に向け、△核セキュリティ、核軍縮、核不拡散への統合的アプローチ △地域協力メカニズムの設立に向けた模索 △国家間の力量格差の解消に向けた国際協力の強化 △核セキュリティの新たなリスクである原子力発電施設に対するサイバーテロ防止策の積極的な模索、の4つのアジェンダを提示した。

核不拡散は朝鮮半島から始まらなければならないという自身の信念を世界に示すことで、核セキュリティ・サミット加盟諸国から北朝鮮の核問題の解決に向けた支持を固めるきっかけとなった。核セキュリティ・サミットの大きな成果の一つである「核セキュリティの履行強化」に関する共同成果(35カ国賛同)を米国、オランダとともに主導した。

25日、パク大統領(左)、米国のバラク・オバマ大統領、日本の安倍晋三首相が、オランダ・ハーグで韓米日首脳会談を行っている(写真提供:大統領府)

25日、パク大統領(左)、米国のバラク・オバマ大統領、日本の安倍晋三首相が、オランダ・ハーグで韓米日首脳会談を行っている(写真提供:大統領府)



朝鮮半島の平和統一への意志を表明

続いてパク大統領は、26日~28日にドイツを訪問し、平和統一に向けた基盤づくりや創造経済などの最重要パートナーであるドイツと統一分野における連携と実質協力の強化に向けた制度的基盤を設けた。パク大統領は、ヨアヒム・ガウク大統領及びアンゲラ・メルケル首相との首脳会談で、社会・経済統合や国際協力など各分野における多角的・多層的連携体制をドイツと構築し、ドイツの統一と統合の経験を効果的に共有することで合意した。

そのために、ドイツ統一の経験を共有する韓独統一諮問委員会の活動をより充実させ、両国の財務当局と経済政策研究機関の協力ネットワークを新たに構築し、ドイツの経済統合と統一財源の調達問題を体系的に研究する計画だ。

박근혜 대통령(왼쪽)이 26일(현지시간) 베를린에서 앙겔라 메르켈 총리와 정상회담을 마친 뒤 공동기자회견을 하고 있다. (사진: 청와대)

26日(現地時間)にベルリンで韓独首脳会談を行ったパク大統領(左)とメルケル首相が共同記者会見に臨んでいる(写真提供:大統領府)


28日にはドイツの統一と再建の地であるドレスデンで朝鮮半島の平和統一構想を発表することで、韓国と北朝鮮が向かうべきビジョンを提示し、韓国内外のコンセンサスを引き出した。その一環として、韓国と北朝鮮の交流・協力の新たなパラダイム構築に向けた「朝鮮半島の平和統一の基盤づくりに向けた3つの提案」を北朝鮮に提示した。具体的には、△南北住民が互いに理解し合って心を一つにし、同質性を回復する交流・協力の推進 △体系的・継続的協力により、南北がともに相乗効果を得られる交流・協力の推進 △国際社会との交流・協力、が柱だ。そのために、統一準備委員会を通じて平和統一時代を本格的に切り開いていく方針を示した。

박근혜 대통령이 28일 (현지시간) 드레스덴공대를 방문, 교수. 학생등을 대상으로 통일구상을 밝히고 있다. (사진: 청와대)

28日(現地時間)、パク大統領がドレスデン工科大学で教授や学生たちに朝鮮半島統一に関する構想を述べている(写真提供:大統領府)


박근혜 대통령(왼쪽)이 드레스덴공대에서 명예법학박사 학위를 수여 받은 후 연설하고 있다. (사진: 청와대)

ドレスデン工科大学の名誉法学博士号を授与されたパク大統領(左)が演説している(写真提供:大統領府)


コリアネット ウィ・テックァン記者、ユン・ソジョン記者
whan23@korea.kr