政策

2014.05.21

アラブ首長国連邦(UAE)を訪問したパク・クネ(朴槿恵)大統領は20日(現地時間)午後、モハメド・ビン・ザイード・アル・ナフヤン・アブダビ皇太子と会談し、原子力発電所など両国間の連携強化について協議した。

両首脳は同日、韓国型原発「バラカ原発1号機原子炉(APR1400)」の設置式を機に、より強化された原発建設協力をテコに、エネルギーや国防、創造経済、保健、教育、文化、国際舞台などに協力の幅を広げることで一致した。大統領府が明らかにした。

UAE-140521-1.jpg
아랍에미리트를 방문한 박근혜 대통령이 20일 아부다비 에미리츠 팰리스 호텔에서 모하메드 빈 자이드 알 나흐얀 왕세제를 접견하고 있다. (사진: 청와대)

20日、UAEを訪問したパク大統領(左)が、アブダビのエミレーツ・パレス・ホテルでナフヤン皇太子と会談している(写真提供:大統領府)


会談に先立ち、バラカ原発1号機原子炉の設置式に出席したパク大統領は、「バラカ原発は原発建設の次元を超え、向こう100年間の両国のパートナー関係を深める中核事業としてのシンボル性も非常に大きいと思う。バラカは“祝福(blessing)”を意味すると聞いているが、原発事業が両国の友情に祝福をもたらしてほしい」と強調した。

ナフヤン皇太子は、「原発の建設工事は、両国の協力の最も大きな象徴であるだけでなく、今回締結された若者インターンシップや、若年雇用、専門人材の配置に関するMOUなどを通じ、新たな関係が築かれた」と評価した。両国関係は、これまでの戦略的パートナーシップから「兄弟国」に発展しつつあるとも語った。同日の会談でパク大統領は、UAEの油田事業への韓国企業の参加や韓国で推進中の北東アジア・オイルハブ事業へのUAE側の参加などを要請した。

박근혜 대통령이 20일 아랍에미리트 바라카 원전 1호기 원자로 설치행사에 참석, 원자로에 서명하고 있다. (사진: 청와대)

パク大統領が20日、アラブ首長国連邦のバラカ原発1号機原子炉設置セレモニーに出席し、原子炉にサインしている(写真提供:大統領府)



박근혜 대통령은 20일 아랍에미리트 바라카 원전 건설현장에서 열린 원전 1호기 원자로 설치행사에 참석했다. (사진: 청와대)

パク大統領(中央)は、20日にUAEのバラカ原発の建設現場で開かれた原発1号機原子炉の設置セレモニーに出席した(写真提供:大統領府)


また、パク大統領は、「保健・医療分野での協力は、両国間の連携強化の見通しが明るい代表的な事例」と評価し、患者送出の拡大やUAEの医療陣の研修、韓国の医療機関のUAE進出拡大などを希望した。また、韓国政府の創造経済政策について説明した。原油生産量の減少に伴う「ポスト・オイル(Post-oil)」時代に備え、UAE・アブダビが推進中の「アブダビ経済ビジョン2030」と創造経済は互いに協力する余地が多いとし、互恵的協力プログラムの推進を希望した。また、UAEに1万人以上の韓国人と約170の韓国企業が進出していることを説明し、韓国民の保護に向けたUAEの継続的な関心を要請した。そして、「両国関係の緊密化に伴う人的交流の急増を踏まえ、両国間で合意した無ビザ入国期間の延長(30日→90日)措置が早期に施行されることを望む」と述べた。

コリアネット ウィ・テックァン記者、イム・ジェオン記者
whan23@korea.kr