政策

2014.10.13

パク・クネ(朴槿恵)大統領は欧州の時事専門誌「ユーロ・ポリティックス」との会見で、「南北朝鮮の間に環境、民生、文化の通路を開き、“小さな統一”から実現させていけば、平和統一の道は必ず開かれるはず」と述べた。

同誌の2014年秋号に掲載された「欧州統合はアジアにとって一つの良い模範」と題する記事で、パク大統領は、「朝鮮半島統一の実現のためには、まず実践可能なことから南北朝鮮が交流と協力の通路を開いていく必要がある。そのために南北朝鮮の住民の人道的問題の解決(Agenda for Humanity)と共同繁栄に向けた民生インフラの構築(Agenda for Co-prosperity)、そして南北住民間の同質性の回復(Agenda for Integration)の3つの課題を北朝鮮とともに解決していきたい」と述べた。

また、「朝鮮半島の統一は核兵器のない世界の出発点となり、北東アジア連携の出発点となる。統一以前に南北朝鮮の経済格差を縮めるために今から取り組むべきであり、住民の文化的・社会的同質性の回復に向けた取り組みも今から始めるべき」と強調した。

박근혜 대통령은 유로폴리틱스와의 회견에서 "통일을 이뤄가기 위해 우선 실천 가능한 부분부터 남북한이 교류와 협력의 통로를 열어가야 한다"고 말했다.

パク大統領はユーロポリティックスとの会見で、「朝鮮半島統一を実現するためには、まず実践可能なことから南北朝鮮が交流と協力の通路を開いていく必要がある」と述べた



パク大統領は「北東アジア平和協力構想」について、「アジアの場合、国家間の交流は盛んになる一方で、歴史・領土問題、海洋安全保障を巡る葛藤と緊張が高まる“アジア・パラドックス”現象が起こっている。原子力安全や気候変動への対応、災難救助といった実用的分野から連携を積み重ね、欧州のような多国間協力プロセスを目指そうというもの」と説明した。また、欧州の役割について、「北朝鮮に対して“批判的関与(Critical Engagement)”を継続することで北朝鮮の変化を促し、人権問題の解決に向けた取り組みも継続していく必要がある。韓国政府の平和統一政策に対する加盟諸国の支持と協力を取り込む計画」と述べた。

パク大統領は、10月16・17日に開かれるアジア・欧州サミットについて、「今回のサミットでは“アジアと欧州の連携(connectivity)強化のあり方”について初めて議論される予定で、これは韓国が推進してきた政策方向と一致する。“ユーラシア・イニシアチブ”は、アジアと欧州を物理的・制度的にひとつにつなぎ、断絶と紛争を乗り越え、対話と解放で共同繁栄する新たなユーラシアを建設しようというもの」と説明した。

コリアネット イム・ジェオン記者
jun2@korea.kr