パク・クネ(朴槿恵)大統領は11日、韓国－ASEAN特別首脳会議に出席したミャンマーのウ・テイン・セイン(U Thein Sein)大統領、インドネシアのジョコ・ウィドド(Joko Widodo)大統領、ラオスのトンシン・タンマヴォン(Thongsing Thammavong)首相、タイのプラユット・チャンオチャ(Prayuth Chanocha)首相と相次いで会談した。

パク大統領は、釜山市のベクスコ(BEXCO)でミャンマーのテイン・セイン大統領と会談し、「先月、ミャンマーで開かれたASEAN＋3首脳会議の後、韓国で再会できてともて嬉しい。来年は両国の国交正常化40周年という意義深い年だけに、両国関係がさらに緊密になることを望む」と述べた。




これに対してテイン・セイン大統領は、「今回の韓国‐ASEAN特別首脳会談を機に、二国間会談が実現してとても嬉しい。ミャンマー政府は、韓国政府のアウン・サン殉国使節追悼碑の建立を容認した」と答えた。パク大統領は、「アウン・サン殉国使節追悼碑建立へのテイン・セイン大統領の関心と協力に感謝する」と答えた。

パク大統領は、「韓国企業の投資拡大のためには、ミャンマーに進出した韓国企業が抱える電力・土地確保問題と韓国金融機関の不在による困難の解消が必要」と、テイン・セイン大統領に関心と協力を要請した。これに対してテイン・セイン大統領は、「ミャンマー内の投資条件の改善と韓国金融機関の活動支援要請については関心を持って検討していきたい」と答えた。

パク大統領は、「北朝鮮は、核を放棄して国連安保理の決議案を遵守すべきという国際社会の一貫した要求に耳をふさいでいる。北朝鮮の挑発中断と非核化義務の履行を求める、毅然として一貫とした国際社会のメッセージが表明されることを期待する」と述べた。

これに対してテイン・セイン大統領は、「韓国‐ASEAN特別首脳会議で朝鮮半島と東アジア地域の平和・安定問題について協議するが、ミャンマーは北朝鮮問題関連のASEANコンセンサスを引き続き遵守する」と答えた。




続いて行われたインドネシアのウィドド大統領との首脳会談でパク大統領は、「大統領に就任したばかりで多忙ななかでの韓国‐ASEAN特別首脳会議への出席に感謝する。12月1日に発生したロシア・ベーリング海での韓国籍の遠洋漁船の沈没事故で、インドネシア人船員たちが犠牲になったことに対し、ウィドド大統領と遺族に心より哀悼とお見舞いの言葉を伝えたい」と述べた。

また、「インドネシアは韓国の重要な貿易相手国であるだけでなく、大切な協力パートナーだ。両国は閣僚級交流や防衛産業分野における協力を積極的に展開しつつ、戦略的パートナーシップを深めてきた。今後、両国関係がさらに緊密になることを期待する」と述べた。

ウィドド大統領は、「韓国‐ASEAN特別首脳会議に出席できて嬉しく思う。韓国とインドネシア間の連携がさらに深まることを期待し、この場を借りて両国外相の合同会合の早期開催を要請したい」と答えた。




続いて行われたラオスのタンマヴォン首相との首脳会談でパク大統領は、「2010年に韓国‐ASEAN関係が戦略的パートナーシップに引き上げられる過程で、ラオスは対話調整国として大きな役割を果たした」と述べ、「来年は両国の再修交20周年を迎える意義深い年だ。両国政府が現在推進中の様々な再修交20周年記念イベントを通じ、両国民の相互理解と友情がさらに深まることを期待する」と述べた。

タンマヴォン首相は、「今回来韓できたことを光栄かつ嬉しく思う。代表団一同は温かい歓迎に感謝している。チュンマリー大統領に韓国民とパク大統領にくれぐれもよろしく伝えてくれといわれた」と答えた。

続いて行われたタイのチャンオチャ首相との首脳会談でパク大統領は、「両国は伝統的な友邦として、また戦略的パートナーとして友好協力関係を発展させてきた」と述べた。

また、「タイは朝鮮戦争に陸海空軍を派遣し、戦場で“小さな虎”と呼ばれるほどとても勇敢だったと聞いている。韓国政府は昨年、朝鮮戦争休戦協定締結60周年を迎え、朝鮮戦争功労国の最初の対象国としてタイを選定した。3月に朝鮮戦争参戦兵士村会館が竣工したと聞いたが、戦死者の崇高な精神を称える施設ができて嬉しく思う」と述べた。




チャンオチャ首相は、「両国の友好協力関係が今後も発展・強化するよう取り組んでいきたい。両国関係が戦略的パートナー関係に引き上げられたことは、両国の友好協力関係がさらに強化されるきっかけになると思う」と答えた。

コリアネット　イム・ジェオン記者
写真提供：大統領府、韓国‐ASEAN特別首脳会議
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