政策

2015.02.27

韓国とチェコが両国関係の増進に向けた大きな一歩を踏み出した。

朴槿恵(パク・クネ)大統領は26日、大統領府でチェコ共和国のボフスラフ・ソボトカ(Bohuslav Sobotka)首相と首脳会談を行い、政治・経済・防衛における実質的な協力を拡大し、両国関係を「戦略的パートナー関係」に格上げする内容の共同宣言を採択した。これで、チェコは韓国と「戦略的パートナー関係」を結んだ20番目の国となった。

26일 청와대에서 박근혜 대통령(오른쪽)과 보후슬라프 소보트카(Bohuslav Sobotka) 체코 총리가 악수하고 있다.

26日、大統領府で朴槿恵大統領(右)とチェコ共和国のボフスラフ・ソボトカ(Bohuslav Sobotka)首相が握手を交わしている



정상회담에 앞서 방명록에 서명하고 있는 보후슬라프 소보트카 체코 총리(오른쪽).

首脳会談に先立ち、芳名録に署名しているチェコのボフスラフ・ソボトカ首相(右)



共同記者会見で、朴大統領は「韓国・チェコの国交正常化25周年を迎える意義深い年に首相が訪韓し、その意味はなおさら大きい。両国は1990年の国交正常化以来、短い歴史にもかかわらず、持続的に貿易を拡大し、自由化、民主主義、人権などの価値を共有する真のパートナーとして発展している」と述べた。

朴大統領はそのうえで、「両国は、企業が進出・活動しやすい環境を整備し、貿易と投資を強化していくことで一致した。原子力、防衛・軍需産業、社会インフラ、科学技術など様々な分野に協力を拡大していくことにした」と説明した。また、「原子力フォーラム、原発協力共同委員会の開催など具体的な議論が行われていることを評価し、チェコ共和国の原発事業と関連し緊密に協議していくことで合意した」と付け加えた。

南北関係については「朝鮮半島の平和統一は朝鮮半島だけでなく国際社会の平和と安定に貢献するとの認識を共有し、朝鮮半島の平和統一の実現に向けて共に努力していくことで一致した。体制転換に成功したチェコの経験は、北朝鮮を正しい方向に変化させていくうえで明確なメッセージを伝えるものと考える」と強調した。

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26일 청와대에서 열린 정상회담에서 박근혜 대통령(오른쪽에서 세 번째)과 보후슬라프 소보트카 체코 총리는 양국 관계를 '전략적 동반자 관계'로 격상시키기로 합의했다.

26日の大統領府での首脳会談で、朴槿恵大統領(右から3番目)とボフスラフ・ソボトカ首相は、両国関係を「戦略的パートナー関係」に格上げすることで合意した



これに対し、ソボトカ首相は、「韓国とチェコの関係は、この20年余りの間、非常にダイナミックに発展してきた。韓国はチェコにとって、アジア諸国のうち最も重要なパートナーの一つとなった」と答え、「今年下半期からヴィシェグラードの議長国を務めることになる。ヴィシェグラードと韓国の関係をより増進させるために努力する」と述べた。

また、朝鮮半島問題について、ソボトカ首相は「首脳会談の中で朝鮮半島の平和統一を支持する姿勢を明らかにした。韓国は平和的なイニシアティブにおいて、我々の支援と声援を確信することができる」と説明した。

両国は外交・防衛・鉄道の3つの分野での協力を強化する内容の覚書を締結し、両国間の産業協力委員会を活性化させ、産業・技術・エネルギーなどの分野でも協力を強化することにした。また、韓国とヴィシェグラード・グループ(ハンガリー、チェコ、ポーランド、スロバキア)との協議の定例化を支持し、サイバー安全保障や犯罪に関連した分野でも協力していくことで一致した。このほか、経済分野では、中小企業・情報通信技術などの協力を強化することで合意した。

コリアネット イム・ジェオン記者
写真提供:大統領府