ICLEIの開幕総会が開かれ、健康な都市環境の構築に向けてソウル宣言文が採択されるとともに、ソウル市のパク・ウォンスン(朴元淳)市長が次期会長に就任した。

「持続可能性をめざす自治体協議体(ICLEI、International Council for Local Environmental Initiatives)」の開幕総会が、8日の東大門デザインプラザでの開会式を皮切りに12日まで開催される。


開幕総会2日目の9日、温室効果ガスの削減と持続可能性の原則を強調したソウル宣言文が採択された。具体的には、▲低炭素都市づくり及び温室効果ガスの削減　▲回復力のある都市　▲資源を効率的に活用する生産的な都市　▲交通エコシステムの構築　▲賢い都市　▲生物多様性都市　▲幸福で健康で包容的な都市　▲持続可能な地域経済及び共同購買　▲持続可能な都市-地域連携の9分野の実践課題が盛り込まれている。ICLEI加盟約1,200都市は、ソウル宣言文を基に各都市の状況に見合った気候変動対応実践計画を策定する。

ICLEIのジノ・ヴァン・ベギン事務総長は、「ソウル宣言文には、行動原則、意思決定の原則、加盟約1000都市が向こう3～5年間にわたって推進する政策に関する原則と、低炭素都市や回復力のある都市、生物多様性の保護など重要な指針が盛り込まれている」と評価した。


ICLEI開幕総会の開会式で、次期会長就任が決まったソウル市のパク市長は、「今回の総会を通じ、世界各都市のリーダーらとともに、人類が直面する資源枯渇や環境汚染、気候変動といった問題の解決策が導出されることを期待したい」と述べた。

ICLEIは、気候変動への対応に向け、世界各国の都市の知恵を結集する環境総会で、今年のテーマは「都市の未来に向けた持続可能な解決策」だ。今回の総会に出席した204都市の代表団は、7つの全体会議と8つの特別テーマ会議、そして28の分科会議に相次いで出席する。

世界都市市長フォーラムが開かれた10日、南アフリカ共和国ヨハネスブルク、カナダ・モントリオール、米カリフォルニア州サン・ラファエル、フランスのナントとパリの5都市が温室効果ガス削減実践対策を公表した。

ソウル市はICLEI開会総会開幕前日の7日、2030年までに温室効果ガスを2005年の40％削減するというビジョンを提示した。各都市の具体的な実践計画が盛り込まれた「ソウル・アクションプラン」は11日のフォーラムの開会式の演説で発表される予定で、ソウル宣言文やソウル・アクションプランなどは今年12月にパリで開かれる国連気候変動枠組条約締約国会議で各国のリーダーに伝えられる予定だ。

コリアネット　イ・スンア記者
写真提供：連合ニュース
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