政策

2017.06.19

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「2017アジアインフラ投資銀行(AIIB)第2回年次総会」で祝辞を述べている文在寅大統領=16日、済州国際コンベンションセンター



[イ・ハナ、キム・ヨンア]
[写真=靑瓦台]

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日、済州国際コンベンションセンターで開かれた「2017アジアインフラ投資銀行(AIIB)第2回年次総会」に参席し、韓国は開途国と先進国を連結する橋梁(きょうりょう)としてアジアの発展に寄与するパートナーになると述べた。

文大統領は、「ベトナムハノイ〜ハイフォン間高速道路」、「フィリピン・パンキル湾橋梁建設」、「ウズベキスタン・タシケント空港建設」を韓国のインフラ経験共有の事例に言及し、「「漢江の奇跡(戦後の韓国が達成した急激な経済成長を指す言葉)」の基礎には積極的なインフラ投資があった」と強調した。

アジア地域のインフラ拡充支援のために2016年設立されたAIIBの「アジアインフラ投資」に対して文大統領は、「持続可能な成長」、「包括的な成長」、「雇用創出」の3大原則を提示した。

AIIBが求めるインフラ投資方向と韓国政府の経済成長方式が一致すると述べた文大統領は、「インフラ投資は国家間と地域間の格差をなくして、共に豊かに暮らし、均衡ある発展につなぐべき」と強調した。

また、「アジア国家間の連帯と協力を通じ、現在の様々な問題を克服できる」とし、「(AIIBが)人と人、地域と地域をつないで、より豊かな未来を開くことに大きな役割を果たすと信じる」と述べた。

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「2017アジアインフラ投資銀行(AIIB)第2回年次総会」で73カ会員国及び国際機構の代表らと記念写真を撮っている文在寅大統領(前列の中)=16日、済州国際コンベンションセンター



「2017アジアインフラ投資銀行(AIIB)第2回年次総会」には、73カ国のAIIB会員国の代表らなど、約1500人が参加して、18日まで「持続可能なインフラ(sustainable infrastructure)を主題にAIIB運営方案、協力方案について意見を交した。

今回の会議を契機に韓国政府は今年中、「AIIB事業準備特別基金」に800万ドル(やく9億円)を出願することにした。特別基金は低所得開発途上国のインフラ事業の初期費用を支援するために昨年6月設立された基金で、韓国は中国に続いて2番目の出願国になった。

kimya124@korea.kr