政策

2019.01.28

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国立世宗図書館の資料室=国立中央図書館

国立世宗図書館の資料室=国立中央図書館



[イ・ギョンミ]

2023年のソウル。第2子を妊娠しているAさんは、週末になると第1子の娘と一緒に家の近くの図書館を訪問する。図書館で、人工知能(AI)技術で出産や育児に関する本を勧められたり、様々な体験プログラムにも参加する。子どもをつれてきたが何の不便も感じない。地方の農村に住むBさんは、新たに建てられた公共図書館で、お年寄り向けのパソコン教育を受け、自分が栽培する野菜を販売するホームページを直接立ち上げた。流通経路をなくして、直接消費者に新鮮な野菜を届けられるようになり、収入も増えて消費者も満足するようになった。


2023年、韓国の図書館が新しく変わる。
単なる本を読む空間から、より多くの人々が便利に利用し、自分にぴったりの情報を容易く手に入れることができる生活に密着した空間となる。

大統領所属の図書館情報政策委員会は23日、このような内容が盛り込まれた「第3次図書館発展総合計画(2019~2023)」を発表した。

まず、様々な適合型プログラムを新設する。
第4次産業革命時代に必要な情報力を強化するための、人文・文化・芸術・体験プログラムを作る。図書館に来る人々が一緒に話し合う社会的読書プログラムも拡大させる。また、時間と空間による制約で図書館訪問が困難である人のために、デジタル情報サービスを拡大し、就職・育児・医療などライフサイクルニーズに合わせた情報もAI技術を使って提供する。

利便性を高め、高齢化や情報技術発展による情報の不平等を解消する。
軍人・患者・受刑者など特殊な環境の人のためにインフラを改善し、障害者・老人・妊婦・子連れの親子でも安心して利用できるようユニバーサルデザインに配慮した施設を増やすことにした。全ての人が自由に利用できる図書館にすることが基本となる。

韓国政府は、現在1042カ所ある公共図書館(2017年末現在)を、2023年まで1468カ所に増やし、その他の小さな図書館も762カ所増やして6820カ所まで拡大する予定。

図書館情報政策委員会の金基南(シン・ギナム)委員長は、「韓国の図書館が包摂的国家の核心となるよう、一生懸命取り組む」と述べた。

km137426@korea.kr