科学技術

2014.09.12

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ソウル大学病院の研究チームが、皮膚細胞で血管内皮細胞を生成することに初めて成功した。

ソウル大学病院循環器内科の研究チームは先日、幹細胞状態を経ずに皮膚細胞からすぐに血管内皮細胞に分化させる方法を開発した。これまで体細胞を人工多能性幹細胞の形態に戻し、再び血管内皮細胞に分化させる研究は行われてきたが、そうすると腫瘍が発生する可能性があり、培養も難しく、商用化が難しかった。

狭心症や心筋梗塞といった虚血性心疾患は、世界的に主要な死亡原因の一つで、現在はステント治療、冠状動脈迂回手術、薬物療法が施されているが、健康な血管を取り戻すには限界があった。しかし、今回の研究により、心筋梗塞や狭心症といった心血管疾患の治療に大きく役立つのではないかと期待されている。

생쥐의 피부나 꼬리로부터 섬유모세포를 얻어 유도혈관내피세포의 5가지 인자를 발현할 수 있도록 바이러스를 주입하면 혈관내피세포와 유사한 모양으로 세포의 모습이 탈바꿈하면서 유도혈관내피세포가 얻어진다. 이렇게 되면 새로운 혈관이 형성되고 혈류회복이 호전되는 것으로 나타났다. (이미지: 서울대학교병원)

マウスの皮膚や尻尾から繊維母細胞を採取し、人工多能性幹細胞の5種類の因子が発現するようウィルスを注入すれば、血管内皮細胞に似たものに細胞が変化し、誘導血管内皮細胞が得られる。こうすれば、新しい血管が形成され、血流が良くなることがわかった(画像提供:ソウル大学病院)



研究チームは、マウスの皮膚から繊維母細胞を分離させ、血管内皮細胞の生成に重要な役割を果たす11の遺伝子のうち5つを過度に発現させ、皮膚細胞を血管内皮細胞に似た形に変化させることに成功した。こうして生成された誘導血管内皮細胞を脚の血管を取り除いた実験用マウスに注入した結果、繊維母細胞を注射した対照群よりも新たな血管形成と血流回復の程度が2倍近く良くなることがわかった。

研究チームの関係者は、「手軽に得られる皮膚細胞で大量の血管細胞を即座に生成することができるので、血管再生治療に画期的な変化がもたらされるのでは」と話している。

今回の研究は、保健福祉省の先導型特性化研究支援事業として実施され、5日の心血管生物学分野の医学雑誌『サーキュレーション(Circulation)』に掲載された (www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25186941).

지난 5일 심혈관 생물학 분야 저널 ‘서큘레이션’에 게재된 혈관내피세포 생성 연구결과.

5日の心血管生物学分野の医学雑誌『サーキュレーション』に掲載された血管内皮細胞生成に関する研究結果



コリアネット イム・ジェオン記者
jun2@korea.kr