科学技術

2014.09.16

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東アジア9カ国をつなぐ「光海底ケーブル」が新たに設置され、インターネットの通信速度はさらに加速する見通しだ。

韓国、中国、日本、香港、台湾、ベトナム、シンガポール、タイ、マレーシアの東アジア9カ国で多様なデジタルコンテンツを高速で利用できるのは、国境を越えてアクセス可能なインターネットのおかげだ。現在、この地域には総延長1万9千キロに達する「APCN2」をはじめ、様々な海底ケーブルが深海に構築されており、インターネットデータの99%がこのルートを通じて消費者に送信されている。

동아시아 10개국을 잇는 APG 해저 광케이블.

東アジア9カ国をつなぐAPG光海底ケーブル


より速く安定した国際インターネット通信網の構築に向け、韓国のKTや日本のNTTコミュニケーションズ、台湾の清華テレコムなど11の電気通信事業者が連携して新規の光海底ケーブルを構築する。

「APG(Asia Pacific Gateway)」と名づけられたこの光海底ケーブルは、総延長1万キロで、1秒当たりの転送速度は38.4テラビット(Tbps)だ。これは、国内の既存の海底ケーブルの速度(2.56~7.68Tbps)に比べれば「超高速」だ。

KTの関係者は、「この速度なら、1秒当たり5ギガバイト(GB)の映画7200本を転送できる。APGが完成すれば、国際インターネットの体感速度は2倍以上速くなる」と説明する。

APG海底ケーブル構築事業は、2012年に釜山市海雲台区の松亭海水浴場から3キロ離れた場所で始まり、ケーブルを陸地に引き揚げる作業には潜水士が動員された。この事業は2015年初めに完了する予定だ。

KTのネットワーク部門のキム・ソンマン副社長は、「APGは、速度だけでなく安定性の側面でも既存のケーブルとは差別化されたルートを利用するため、海底地震といった災害の影響を最小限に抑えられる。急増するグローバル通信の需要への対応に大きく役立つのでは」と話す。

コリアネット ソン・ジエ記者
jiae5853@korea.kr