科学技術

2020.02.20

静止環境観測衛星「千里眼2B」=18日、ギアナ、科学技術情報通信部

静止環境観測衛星「千里眼2B」=18日、ギアナ、科学技術情報通信部



[チョン・ジュリ、イ・ギョンミ]

韓国の技術で開発され、世界初となる静止環境観測衛星「千里眼(チョルリアン)2B」が無事に打ち上げられたと、科学技術情報通信部が19日、発表した。

科学技術情報通信部によると、18日(現地時間)、南米のフランス領ギアナに位置するギアナ宇宙センターから、欧州アリアンスペースのロケット「アリアン5」で打ち上げられたという。千里眼は、打ち上げから31分後の7時49分頃、高度約1630キロ地点でアリアン5から切り離され、7時55分にオーストラリアの地上局と初交信した。


千里眼2Bは2011年から、韓国航空宇宙研究院や韓国電子通信研究院などの関連機関の開発を通じて誕生したもの。韓半島や東アジア地域から発生する粒子状物質を常時観測し、赤潮や海霧、海氷などの様々な海洋環境情報を収集する。

静止軌道に乗った後からは、数カ月間の試験過程を経て、今年10月から正式に海洋情報を提供するサービスを開始する。また、来年からは大気環境に関する情報を提供する予定。

科学技術情報通信部のチョン・ビョンソン第1次官は、「今回の打ち上げ成功を契機に、成熟した衛星開発の技術が民間にも伝わり、韓国経済の力になれるよう積極的に支援していく」と述べた。

etoilejr@korea.kr