政策

2024.09.10

「軍事領域における責任ある人工知能(AI)利用(REAIM)サミット」で発言する国防部の金龍顯長官=9日、ソウル、国防部

「軍事領域における責任ある人工知能(AI)利用(REAIM)サミット」で発言する国防部の金龍顯長官=9日、ソウル、国防部


[パク・ヘリ]

外交部と国防部が共催する「軍事領域における責任ある人工知能(AI)利用(REAIM)サミット」が9日、ソウルで開幕した。

REAIMサミットは、AIの軍事的利用が国際平和や安全保障に与える影響に関する理解を高め、軍事分野に関する国際規範の形成に貢献するために発足した多国間協議体。昨年、オランダで初会合が行われ、2回目の今回はソウルで9~10日、二日間開催される。

国防部によると、90カ国・地域から2000人以上が参加する。

国防部の金龍顯(キム・ヨンヒョン)長官は、「AIが軍事分野に適用され、軍の作戦能力が飛躍的に向上したが、不正利用による深刻な被害をもたらしかねない、両刃の剣のような特性を持っている」とし、「軍事領域における責任あるAI利用のバランスの取れた理解や国際社会の協力が必要だ」と強調した。

今回のサミットを共催するオランダのブレケルマンス国防相は、「REAIMサミットが責任あるAI利用に向けた国際規範の形成において、利害関係者間の対話の場として位置づけられた」とし、「今回の会合を契機に、責任あるAI利用のための規範やグローバルガバナンスに関する議論を行うことが重要だ」と強調した。

9日に行われた本会議では、「AIが国際平和と安全保障に与える影響」「軍事領域における責任あるAI利用の履行方策」などをテーマにした討論が行われた。

10日には、各国の代表が軍事分野のAIに関する基本原則や優先順位、懸案や課題、国際協力などについて集中的に議論する予定だ。

同日の閉会式では、軍事分野のAI規範作りのための計画・構想を明らかにする文書「Blueprint for Action」が採択される予定。

hrhr@korea.kr