社会

2025.06.27

写真は、古里1号機の全景=釜山、韓国水力原子力

写真は、古里1号機の全景=釜山、韓国水力原子力


[ソ・エヨン]

40年間稼働されてきた韓国初の商業用原子力発電所である古里(コリ)1号機が、本格的な解体手続きに入る。

原子力安全委員会が26日、韓国水力原子力が提出した古里1号機の解体計画書を審議・議決し、最終的に承認した。

古里1号機は、1978年4月に商業運転を始め、2017年6月に永久停止になった。韓国水力原子力は2021年5月、原子力安全委員会に解体に関する承認を申請した。

韓国水力原子力は今回の解体承認を受け、約12年にわたって古里1号機を段階的に解体し、敷地を復元する計画だ。解体事業は解体準備、主要設備除去、放射性廃棄物処理および敷地復元の順に行われる。

2031年に使用済みの核燃料を搬出した後、放射性系統の解体を経て、2037年に解体を終了する計画だ。韓国水力原子力は、放射線安全管理や環境保護、地域との疎通を最優先にして作業を行う。

古里1号機の解体を機に、韓国も約500兆ウォン規模のグローバル原発解体市場に進出できる見通しだ。現在まで原発の解体を経験した国は、米国、ドイツ、日本、スイスの4カ国だ。このうち、商業用原発を解体した国は、米国がしかない。

xuaiy@korea.kr