ソウル明洞に立ち並ぶコスメショップだけでなく、免税店のコスメコーナーでは、韓国コスメがお目当ての外国人観光客を多く見かける。売場に貼られた韓国の人気俳優や歌手のPR写真が消費者たちを誘惑する。
こうした人気を反映するかのごとく、韓国コスメの輸出額が海外の化粧品の輸入額を初めて上回った。関税庁は5月初旬、2013年の韓国製化粧品の輸出額は、輸入額(9億9800万ドル)を上回る10億4500万ドルだったと発表した。
関税庁によると、韓国製化粧品の輸出が輸入を超えたのは今回が初めてだという。10年前の2004年の輸出額は1億7300万ドルと、輸入額(4億2200万ドル)の約3分の1に過ぎなかった。しかし、韓国勢の輸出は徐々に増加傾向を見せ、2010年は7億600万ドル、2012年は8億ドルを超え、昨年は初めて10億ドルを突破した。一方、輸入額はというと、2011年は9億ドルだったが、昨年は10億ドルに届かなかった。2013年の輸出国の数は129国で、これも輸入国(95カ国)を上回った。
韓国の化粧品売場で製品を試すシンガポール女性(写真提供:アモーレ・パシフィック)
最大の輸出品目は、化粧水や乳液、エッセンスといった基礎化粧品で、昨年の輸出額全体の49%を超えている。基礎化粧品の輸出は、2004年の6545万ドルから10年後の2013年は5万1303万ドルと約7.8倍になった。基礎化粧品の中で代表的な人気商品は、アモーレ・パシフィックの「ラネージュ・ウォータースリーピング・パック」やLG生活健康の「フー秘貼自生エッセンス」、雪花秀の「潤燥エッセンス」などだ。
「フー秘貼自生エッセンス」(左、写真提供:LG生活健康)と雪花秀の「潤燥エッセンス」(右、写真提供:アモーレ・パシフィック)
アイシャドウといったアイメイク用品やクッション・ファンデーション、BBクリーム、CCクリームなどメイクアップ化粧品の人気の高さも化粧品の輸出増加に一役買った。アイメイク製品は、2004年は1771万ドルだった輸出額が2013年には5020万ドルと2.8倍に増加した。美肌のためのメイクアップ用品は、2004年の1382万ドルから2013年は1億2084万ドルと8.7倍の増加率を見せた。
最大の輸出相手国は、中国、香港、日本、米国、東南アジアの順だった。中国は、韓国製化粧品の最大輸出国で、昨年の輸出額は2万6138万ドルだった。韓国の基礎化粧品とメイクアップ化粧品の輸出上位国10カ国は、米国以外は全て中国や日本、東南アジア諸国といったアジア地域だった。
こうした輸出好調は、最近の韓流ブームと無関係ではない。韓国のドラマや映画、Kポップなどの影響により、海外で韓国の俳優や歌手のファッションへの関心が高まり、韓国製品への人気に反映されたと関税庁は分析している。アモーレ・パシフィックの関係者は、韓流コンテンツを通じて「自然な、真似したくなる韓流スターの肌」への関心が高まり、韓国コスメの人気につながったと話す。韓国ドラマ・映画に出演した俳優たちのナチュラルなメイクへの関心は「Kビューティブーム」につながり、BBクリーム、CCクリーム、クッション・ファンデーション製品などに対する海外の消費者の高い人気として表われている。
韓流スターのソン・ヘギョをモデルに人気商品を紹介するラネージュのホームページ
こうした現象を追い風に韓国の化粧品ブランドの海外進出も活発に行われている。高価ブランド「ヘラ」「フー」「雪花秀」「ラネージュ」「アモーレ・パシフィック」の他にも、エチュードやイニスフリー、ザ・フェイスショップ、スキンフード、ミシャなど手頃な価格が売りのブランドも、中国や香港、台湾、シンガポールなどアジア諸国を中心に、北米、欧州、ロシアにまで領域を広げて売場を開設し、美を求める世界の消費者のニーズに応えている。
コリアネット ユン・ソジョン記者
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