憲法と政府

大韓民国政府は1948年8月15日に発足しました。その3か月前の5月10日、国連の監視下で行われた韓国史上初の民主的な総選挙で、制憲議員198人が選出されました。制憲議会は7月17日に憲法を制定・公布し、7月20日には李承晩(イ・スンマン)博士を初代大統領に選出しました。同年12月、フランス・パリで開催された第3回国連総会では、韓国政府が韓半島で唯一の合法政府であるという内容の決議案が通過しました。



韓国の憲法は1948年6月から制定作業に入り、約1か月半後の7月17日に公布されました。政府はこの日を祝日として定めています。1952年7月に第1次改正が行われ、現在の憲法は1987年10月27日に国民投票によって可決された第9次改正憲法です。韓国の憲法は自由民主主義を基本原理としています。国民の自由と権利を法律で保障し、政治・経済・社会・文化などすべての分野における均等な機会の保障と、福祉国家の樹立を明らかにしています。また、すべての国民が納税・国防・教育・勤労の義務を負うと憲法に規定されています。憲法は国際平和主義を標榜しており、締結・公布された条約と一般的に承認された国際法は、国内法と同じ効力を持つと規定しています。また、外国人は国際法と条約の定めるところにより、その地位が保障されます。