地理的・地形的特徴
北東アジアの中心である韓半島は、西の中国と東の日本との間に位置し、地球の座標では北緯33~43度、東経124~132度の範囲にあります。韓半島は南北の長さが950km、東西は540kmで、大韓民国の面積は100,364㎢です。 大陸に隣接した北側を除く三面が海で、平地が30%、山地が70%を占めています。山が多いものの、標高1,000m以上の山は15%に過ぎず、65%以上は 500m以下の低い山です。南北に背筋のように伸びる太白(テベク)山脈を中心 に、韓半島は東が高く西が低い非対称的な地形です。東側の高い山地に源を発した大小の川が西海岸と南海岸に流れ込み、穀倉地帯である平野を形成しています。
東側の山脈の気候と住民の生活には、密接な関係があります。東風が山脈を越えてフェーン現象を起こし、高温で乾燥した北東風を吹かせるほど山脈が高いため、交通が不便で開発も遅れていますが、最近はありのままの自然 の姿がむしろ脚光を浴びています。
韓国の概要(2019年の時点)
· 正式名称: 大韓民国
· 首都: ソウル特別市(1394年から)
· 国歌: 愛国歌
· 国旗: 太極旗
· 国花: 無窮花
· 言語/文字: 韓国語/ハングル
· 面積: 100,364㎢
· 地理的位置: 北緯 33〜43度、 東経 124〜132度
· 標準時: グリニッジ標準時より 9時間早い
· 人口: 5,171万人
· 政治形態: 自由民主主義、大統領中心制
· 大統領 : 尹錫悦(ユン・ソクヨル)(2022年から)
· 経済指標
- 国内総生産(GDP): 1兆6,463億ドル
- 1人当たりの国民所得(GNI): 32,115ドル
- 国内総生産成長率:2.0%
- 通貨: ウォン(1ドル= 1,156.4ウォン)
国旗(太極旗)
韓国の国旗である太極旗は、白地に中央の太極模様と、四方の対角線上に黒 い線で表した四卦で構成されています。朝鮮末期の1897年に大韓帝国が宣布されてから、太極旗が国旗として使用されてきました。現在の太極旗は、その時に使われた太極旗とは模様が少し変わっています。
太極旗の白地は明るさと純粋さ、そして伝統的に平和を愛する韓国人の民 族性を示しています。中央の太極模様は陰(青)と陽(赤)の調和を象徴するもの で、宇宙万物が陰陽の相互作用に基づいて作られ、発展するという大自然の真理を形象化しました。
四隅にある四卦は、陰と陽が互いに変化し発展する姿を爻(陰 “” 、陽 “”)の 組み合わせを通じて具体的に表したものです。このうち、コングェ(乾卦) は宇宙万物の中で天を、コングェ(坤卦)は地を、カムグェ(坎卦)は水を、イグェ(離卦)は火を象徴しています。これらの四卦は、太極を中心に統一の調和を成しています。
このように、昔から先祖が生活の中でよく使っていた太極模様を中心に作られた太極旗には、宇宙と共に果てしない創造と繁栄を希求する韓民族の理想が込められています。
国歌(愛国歌)
愛国歌は、1900年代初めに作詞された歌詞に、1935年、安益泰(アン・イク テ)先生が曲をつけたものです。作曲される前は、スコットランド民謡「オー ルド・ラング・サイン」のメロディーに合わせて歌われていました。1948年 8月15日、政府が樹立された時に公式国歌として採用されました。
国花(無窮花、ムクゲ)
国花は、ひたむきさや丁寧さ、根気に代表される韓民族の情緒を最もよく表 現している無窮花です。「永遠に咲き、また咲いて散らない花」という意味 を持ち、愛国歌の「無窮花、三千里、華麗な山河」という歌詞の中にも登場します。国会の標章も、無窮花を基に作られました。