歴史
歴史の胎動(先史時代~古朝鮮)
韓国の歴史は満州(現在の中国の東北部)と韓(朝鮮)半島地域から始まりました。この地域に人が住み始めた時期は70万年前に遡ります。 動物の骨や角で作った道具や打製石器を使用していた旧石器時代の人々の代表的な遺跡には、平安南道(ピョンアンナムド)祥原(サンウォン)のコムンモル洞窟、京畿道(キョンギ...
もっと見る三国と複数の国家の誕生
古朝鮮の末期、満州と韓半島一帯には新しい部族国家が続々と誕生しました。扶余(プヨ)は満州の吉林地域を中心に松花江一帯の平野地帯で勃興し、農耕と牧畜生活をしながら、馬や毛皮などの特産物を生産しました。 1世紀初めには王の称号を使用し、中国と外交関係を結ぶなど活発な対外関係を展開しましたが、3世...
もっと見る新羅の三国統一
5世紀に高句麗、百済、新羅の3国は強力な王を中心とする統治体制を整え、勢力拡大を図りました。広開土大王の息子、長寿(チャンス)王は427年に平壌に都を移し、百済の首都である漢城(ハンソン)を占領するなど、漢江地域はもちろん、竹嶺([チュンニョン]現在の忠清北道丹陽[タニャン]と慶尚北道栄州[ヨンジュ...
もっと見る南北国時代:統一新羅と渤海
統一新羅と渤海(8世紀) 三国を統一したことにより新羅の領土と人口は大幅に増加し、経済も飛躍的な発展を遂げました。三国統一の過程で一時は戦争を行った新羅と唐は友好関係を回復し、両国の商人、僧侶、留学生が積極的に往来しました。貿易も活発になり、新羅は唐に金・銀細工品、高麗人参などを輸出し...
もっと見る高麗時代
8世紀後半、新羅は中央貴族間の権力争奪戦によって衰退しました。地方統制力が弱まると、10世紀には甄萱(キョン・フォン)と弓裔(クンイェ)に代表される地方勢力が独自の政権を立てました。892年、甄萱は完山州(ワンサンジュ)を都として全羅道と忠清道地域を支配する後百済(フペクチェ)を建国しました。901...
もっと見る朝鮮時代
朝鮮(15世紀) 14世紀末、高麗は権門勢族への過度な権力集中、紅巾賊や倭寇の侵入など、国内外で問題を抱えていました。紅巾賊と倭寇の撃退により民心を得た将軍李成桂(イ・ソンゲ)を中心とした勢力が高麗の王を追放し、李成桂を新しい王朝の最初の王である太祖(テジョ)に推戴しました。太祖は即位後...
もっと見る朝鮮の滅亡、日帝による韓国の強制占領
18世紀の産業革命を経て西欧では資本主義が発達し、巨大な企業も誕生しました。西欧諸国はアジア、アフリカなどの海外に進出し、植民地を拡大しました。19世紀の中頃、清と日本を開港させた西欧の列強は朝鮮にも通商を要求しましたが、朝鮮政府はこれを拒否し、1866年にはフランス、1871年にはアメリカの艦隊に...
もっと見る独立闘争
日帝は植民地統治をしながら朝鮮の資源を奪い、固有の言語や文字、名前まで変更するよう強要しただけでなく、韓国人を帝国主義戦争の労働力と軍事力として強制動員しました。こうした中、韓国人は国内外で国権回復のための熾烈な闘争を続けました。国内では独立義軍部や朝鮮国権回復団、大韓光復会など、多くの抗日結社を組...
もっと見る民主主義国家、経済大国への発展
1948年5月10日、国連の監視の下、韓国史上初の民主的な総選挙が韓半島の南側で実施され、198人の国会議員が選出されました。彼らは同年7月17日に憲法を制定し、7月20日に李承晩(イ・スンマン)を初代大統領に、李始栄(イ・シヨン)を副大統領に選出しました。8月15日には、大韓民国臨時政府の法統を受...
もっと見る龍山時代を切り開いた尹錫悦政府
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は大韓民国第20代大統領就任式において、自由民主主義と市場経済を基に国民が真の主人である国へと再建するとの意志を明らかにしました。また、大統領執務室を青瓦台(チョンワデ)から龍山の国防部庁舎へ移転することで、青瓦台を国民の元へ返すという約束を守りました。大統領を象徴する...
もっと見る南北分断の歴史的背景
1953年7月27日休戦協定締結 1945年8月15日、日本の降伏宣言によって第二次世界大戦が終わりました。日本の強圧統治下にあった韓半島に米軍とソ連軍が38度線を境にそれぞれ南と北に駐留し、これにより韓半島は南北に分断されました。 1950年6月25日、北韓が武力侵攻によって戦争...
もっと見る南北の交流と協力
1990年9月、南北韓は総理を団長とする第1次南北高位級会談をソウルで開催し、1992年10月までに計8回の会談を行いました。この過程で、1991年12月に「南北間の和解と不可侵および交流、協力に関する合意書」を採択する成果を収めました。 南北基本合意書は互いに相手の体制を尊重し、武力侵略を...
もっと見る南北間の和解協力の始まり、「板門店宣言」
韓国は韓半島を取り巻く緊張状態を解消し、平和への道を切り開くために普段の努力を続けてきました。 その結果、2007年以来11年ぶりとなる2018年に南北首脳会談を再開し、南北関係の画期的な発展と韓半島の恒久的平和体制の定着に向けた基盤を築きました。 2018年4月27日、南北首脳会談は分...
もっと見る平和維持のための努力
韓国政府は、南北間の対話と交流協力により韓半島に平和を定着させ、南北関係を発展させるために努力してきました。開城工業団地の暫定閉鎖のように、南北関係が不安定になった場合はもちろん、今後いかなる緊張状態においても、北韓との対話と協力に基づいて関係を発展させていくという韓国政府の基本方針には変わりがあり...
もっと見る尹錫悦大統領の南北政策
2022年に発足した尹錫悦政府は、南北関係を正常化し、平和な韓半島づくりを国政課題の目標に掲げました。 尹錫悦大統領は2022年の「8.15光復節祝辞」で、北韓が核開発を中止し実質的な非核化に転換すれば、その段階に合わせて北韓の経済と人々の生活を画期的に改善できる大胆な構想を提案しました。これ...
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