ファシス社のショールームでは多種多様なオフィス家具が展示されている。写真の真ん中にある黒い椅子は、2012年核セキュリティ・サミットの際、当時の首脳らが使用したもの。
「2012年ソウル核セキュリティ・サミット」と「2014年韓・東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議」に出席した各国の首脳、サッカーの名門クラブ「マンチェスター・ユナイテッドFC」と「トッテナム・ホットスパーFC」の役職員と選手たち……。
彼らには一つの共通点がある。いずれも韓国のオフィス家具大手ファシスの製品を使ったということだ。
韓・東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議の際に使われたファシスの「プロナード」。最高級素材の革と人間工学に基づいたデザインが採用されている。
先日釜山で開かれた韓・東南アジア諸国連合(ASEAN)特別首脳会議でも、各国の首脳らは自分たちが使用したファシスの椅子について称賛を惜しまなかった。人間工学的な設計手法による座り心地の良さとスタイリッシュなデザインに魅了された海外の首脳らは、韓国のオフィス家具大手ファシス社の製品に満足感を示した。
ファシスの歴史は1980年代にさかのぼる。ファシスは1985年、スチール家具が主流だった当時の韓国のオフィス家具市場に、木材とプラスチック素材を初めて採用し、新たな風を巻き起こした。
その後、ファシスはオフィス家具市場のレンドを先取りし、業界をリードしてきた。
1998年に発売したL字型の机「パズル」は、事務作業とパソコン使用が同時にできるように設計され、サラリーマンたちの間でかなり評判が良かった。従来の一字型のオフィス家具から抜け出し、柔らかい曲線と多様な色を採用して施されたデザインも好評だった。この机は発売から昨年まで、内需と輸出を合わせて合計200万個が販売され、累積売上総額4011億ウォンを超すベストセラー商品である。
ファシスはここ30年間余り、オフィス家具業界でトップの座を守り続けてきた。韓国の1000大企業の中で、ファシスと取引を行った企業は半数を超える。同社の製品は、仁川国際空港、ソウル駅をはじめとするKTX(高速鉄道)駅舎、総合病院、国立図書館などでも目にすることができる。
仁川国際空港でもファシス社の家具を目にすることができる。
海外でもファシス製品の人気はますます高まっている。1986年初めての輸出に成功して以来、中東や中南米など世界約40カ国に輸出、昨年は433億ウォンを超える業績を上げた。IBM、シスコ、ソフトバンクなど海外の有名企業も同社製品を使っている。
同社関係者によると、1週間に平均で1組以上の海外バイヤーたちが、同社の本社ショールームを訪れ、仕入れの契約などについて商談する。12月18日には、ケニア中央銀行の関係者たちが訪れた。展示されている家具を細部に至るまでこまめにチェックした上で、自ら椅子に座ってみた彼らは、「すごく座り心地が良くて、満足」と感想を述べた。
18日、同社ショールームを訪れたケニア中央銀行関係者らがオフィス家具製品を見ている。
18日、同社ショールームを訪れたケニア中央銀行関係者が同社製の椅子に座って微笑んでいる。
ファシスが人気を得ている背景には、品質の研究と開発に向けた地道な努力の積み重ねがある。
同社は1989年、京畿道安城市に韓国初の家具研究所を設立した。この研究所では、家具製作技術の研究や、人間工学的な設計だけでなく、企業の業務形態や組織構成など、業務環境に影響を及ぼす多様な要素を視野に入れて製品を開発する。同社はすべての製品は自社工場での生産を原則とし、平澤、忠州、陰城、安城に生産工場を構えており、鉄製、木材、塗装、椅子、ウレタンと各部門別に細分化し、専門化された工程によって製品を生産している。
京畿道安城市に構えるファシス工場の内部。ここではスチール家具を主に生産する。
ファシスはショールームを通じて様々な業務環境に使われるオフィス家具を紹介している。写真は役員室をイメージして作られたスペース。
同社ショールームでは、様々な業務環境に対応したオフィス家具を展示している。
ショールームに演出されたオフィス環境。
文:コリアネット ユン・ソジョン記者
写真提供:コリアネット チョン・ハン記者、ファシス
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