菊は、美しい姿と香りで目と心を楽しませ、昔から多くの人々に親しまれてきた。
徳と学識を備えた人を指す君子の人柄に比喩した4つの植物のうち一つで、多くのソンビ(学者)が菊の花の絵を描いている。
菊は、花びらでお酒を造り、またお茶にして飲む。韓国で菊酒は高麗時代の『東国李相国集』『破閑集』に文献として記録が残っており、その歴史はもっと古いものと推定されている。
中央節の旧暦9月9日に飲む節期酒でもあった菊酒は、韓国で菊が咲く地域ならどこでも造って飲んできた酒だ。
全羅南道(チョンラナムド)の菊酒は、咸平郡(ハムピョングン)農業会社法人「チャヒジャヤン」が造った「自喜香(チャヒヒャン)」菊酒でその香りと味を感じることができる。「自喜香」は、自ら香りを楽しむという意味で、人工甘味料を入れない伝統的な方法で再現された。
チャヒジャヤンは「自喜香」について、香りが良く、飲み込むのがもったいないという意味の「惜呑香酒」と自負する。
自喜香濁酒(左)と菊酒は人工甘味料を添加せず、自然な甘さと香りがあるのが特徴だ
アルコール度数が15度の自喜香菊酒は、うるち米粥と小麦麹を混ぜ、甕で4日間熟成させたあと、もち米と菊の花を入れて4カ月間自然発酵させる。薄い黄色で、菊酒特有のほのかな香りがあるのが特徴で、味がさっぱりしている。
もち米と伝統的な麹だけで造った自喜香菊酒が伝統甕で低温熟成している
自喜香菊酒は2014年の「大韓民国伝統酒品評会」で清酒部門の奨励賞を受賞しており、昨年12月に釜山で開かれた韓国・アセアン特別森林大臣会議では晩餐会の酒に使われた。
自喜香濁酒は、もち米で作った「純穀マッコリ」で、アルコール度数は12度と、一般のマッコリ(6〜7度)より高い。100日間伝統甕に入れて低温熟成させた自喜香濁酒は、昨年、南道の酒の品評会で生マッコリ部門の奨励賞を受賞している。
自喜香薬酒と濁酒は、インターネット (
www.jahi.co.kr) 또는 전화(061-324-6363) または電話(061-324-6363)で購入できる。
コリアネット イム・ジェオン記者
jun2@korea.kr