経済

2016.05.09

韓国製洗濯機が豪州、ニュージーランドなどで人気が高まり輸出が増えている。FTA発効による関税撤廃が後押ししたものと見られている

韓国製洗濯機が豪州、ニュージーランドなどで人気が高まり輸出が増えている。FTA発効による関税撤廃が後押ししたものと見られている



韓国製洗濯機の輸出が豪州・ニュージーランドなどのオセアニア地域で増えている。低迷するグローバル経済にも関わらず韓国洗濯機の輸出が好調なのは、FTA締結国に対する輸出が拡大されたためだ。

これは3日に関税庁が公開した「2016年第1四半期洗濯機輸出動向」によく表れている。今年第1四半期の洗濯機合計輸出額は、前年同期比3.4%減の3,400万ドルに留まっているが、FTA締結国への輸出は2,547万ドルで前年同期の2,190万ドルより上昇している。FTA締結国でもとくに上昇幅が著しい国は豪州とニュージーランド。今年第1四半期の豪州・ニュージーランドに対する韓国製洗濯機の輸出は、前年同期比176%増の617万ドルに達した。

豪州の場合、今年第1四半期の洗濯機輸出は前年同期比164%増の574万ドルとなり、韓国洗濯機のシェアは2013年の6位から2位まで跳ね上がった。このような輸出の拡大は2014年12月に発効した韓・豪FTAのおかげである。FTA発効により5%の関税が即時に撤廃されてから、輸出が大幅に増えたからだ。実際2015年の韓国洗濯機の対豪州輸出は1,601万ドルで、2014年の1,212万ドルから32.1%も上昇した。

ニュージーランドも昨年12月に韓国-ニュージーランドFTAの発効以降、今年第1四半期の洗濯機輸出が43万ドルを記録、前年同期の6万ドルより676%増の結果となった。これは昨年の輸出総額である89万ドルの半分近くを今年第1四半期に達成したことになる。

一方、米国・豪州と並ぶ代表輸出国のイランでは、韓国製洗濯機の輸出がここ3年間減少傾向を見せている。イランへの洗濯機輸出は2013年の3,503万ドルから2015年の798万ドルへと77%減となった。

コリアネット チャン・ヨジョン記者
写真:LG電子
翻訳:イム・ユジン
icchang@korea.kr