日本格付研究所(JCR)は12日、韓国の国債格付けを「AA-」に引き上げた。写真はソウルの風景=コリアネットDB
[キム・ウニョン]
日本格付研究所(JCR)は12日、韓国の国債格付けを「A+(安定的)」から「AA-(安定的)」に引き上げた。 AA-は上位4番目のランキング。
JCRは、南北関係の改善による韓半島における地政学的リスク緩和の可能性や堅固な対外ポジションの確立、保守的財政運営の下で政府債務が低位に抑制され、家計債務問題への政府の取り組みが進捗するなど金融システムも安定性が向上していると説明した。
続いて、韓国の経済は中期的にも堅調な輸出と底固い内需を背景に、他の先進国と比べ高水準の3%程度の成長を維持すると評した。
家計債務残高GDP比は、同97.5%と高水準にあり注意を要するが、家計の不動産投資抑制策の強化などを背景に同債務残高伸び率が2017年で鈍化に転ずるなど、家計債務対策は着実に成果を挙げていると分析した。
また、外貨準備高/短期対外債務倍率も高水準となっており、対外ショックに対する耐性はきわめて堅固である。
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