経済

2018.12.04

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5G基地局を設置する技術者ら=SKテレコム

5G基地局を設置する技術者ら=SKテレコム



[オ・ヒョヌ、イ・ギョンミ]

韓国で世界初の第5世代移動通信システム(5G)の商用サービスが1日からスタートした。

5Gは、モノのインターネット(IoT)・人工知能(AI)・自動運転車など第4次産業革命の革新インフラである。最大で20Gbps(ギガ・ビット毎秒)もの通信速度で、4G(LTE)より20倍速い。また、データの遅延速度もLTEに比べ1/100の1ms以下と、低遅延化が実現される。

通信速度が速くなるだけに、UHDの超高画質映像・仮想現実(VR)・拡張現実(AR)などと融合したデジタルメディア事業も拡大すると見られる。

韓国国内通信大手3社は、ソウル・首都圏や6大広域市の中心地などでサービスを開始した。今回は、サービス利用可能な端末機の開発がまだ行っておらず、電波が届く地域が限定されているため、まず企業向けにサービスを提供する。

まず、SKテレコムは、韓国初で自動車部品業者に5Gサービスを提供する。具体的に、京畿道(キョンギド)の安山(アナサン)市にある自動車部品専門業者「 ミョンファ工業」は、AIと写真分析を利用して製品に問題があるか確認する「5G-AIマシーンビジョン」を初めて導入する予定だ。自動運転車分野における技術開発にも積極的に乗り出す。また、今年2月は、京畿道の華城(ファソン)市に設けられた自動運転実験都市「ケーシティー」で、2台の5G自動運転車が交通情報のやりとりをする「協力運行」を世界初で試演した。

KTは、5Gを利用したVRゲーム産業に集中する予定。3月国内初のVRテーマパーク「ブライト」をオープンし、現在は欧州・東南アジア市場への輸出を議論している。LGユープラスは、5Gを利用した大型機械・農業機械の遠隔操作の実験、スマート工場・自動運転地図など、様々な分野で関連サービスを持続的に開発する予定だ。

2時間程度の映画を約10秒でダウンロードし、スマートフォンでスポーツ中継などを見る時も実際にスタジアムにいるような感覚で観戦できるなど、一般消費者向けの5Gサービスは、専用のスマートフォンが発売される来年3月に商用化される見通しだ。

hyunw54@korea.kr