経済

2025.12.22

2025年、韓国は世界との関係を一層深め、新たな転換期を迎えた一年となった。外交面ではその幅を大きく広げ、経済は回復力を示し、K-カルチャーは世界各地に浸透した。また、社会も外国人住民との共生社会へと着実に前進したといえる。コリアネットは、この一年間の主要な動きを「外交」「経済」「文化」「外国人政策」の四つの分野から総括的に振り返る。


写真は、汝矣島の夜景に浮かぶ「ソウルの月」=8月17日、ソウル市

写真は、汝矣島の夜景に浮かぶ「ソウルの月」=8月17日、ソウル市


[キム・ソナ]

2025年の韓国経済は、米中戦略競争の長期化やグローバルサプライチェーンの再編、高金利基調、気候・エネルギー問題など、複合的な課題に直面しながら展開した。成長率は低水準にとどまったものの、短期的な成果にとらわれることなく、中長期的な競争力と対外的な信頼を着実に積み上げた一年と評価される。

「2025APEC」に参加し、各国首脳らと記念撮影を行う李在名大統領(中央)=11月1日、慶州、聯合ニュース

「2025APEC」に参加し、各国首脳らと記念撮影を行う李在名大統領(中央)=11月1日、慶州、聯合ニュース


APEC2025慶州開催、経済外交の中心に

慶州で開催されたAPEC2025は、自由貿易の枠を超え、経済安全保障や持続可能な成長、デジタル・AIを軸とした産業転換や技術協力を議論する場となった。

韓国は、デジタル経済やAI、供給網の安定、炭素削減と産業競争力の両立を主要議題に掲げ、中堅国として調整役を果たす姿勢を示した。特に「脱同調化」ではなく「リスク分散」を軸とする協力モデルを提案し、APEC CEOサミットでは政策と市場を結びつけることで、投資誘致や産業協力など具体的な成果を上げた。

写真は、ハナ銀行本店のディーリングルームの現況板に表示されたコスピ指数=10月27日、ソウル、聯合ニュース

写真は、ハナ銀行本店のディーリングルームの現況板に表示されたコスピ指数=10月27日、ソウル、聯合ニュース


WGBI編入で証券市場に再評価の動き

経済外交で築いた信頼は、金融市場にも反映された。韓国国債の世界国債指数(WGBI)編入は、韓国資本市場の制度的信頼が国際的に認められた証しだ。主要債券指数に組み込まれ、韓国はグローバルな国債投資対象国となった。

韓国総合株価指数(KOSPI)は史上初めて4000ポイントを突破した。半導体・AI関連企業の業績改善への期待や企業価値向上(バリューアップ)策、資本市場の構造改革議論が重なり、韓国株式市場の評価が一段と高まった。

写真は、釜山港北港の全景=釜山港湾公社

写真は、釜山港北港の全景=釜山港湾公社


半導体・消費財の輸出、好調続く

実体経済の主要指標である輸出も好調だった。半導体を中心に、K-ビューティーやK-フードなどの輸出も堅調で、輸出全体は上昇傾向を維持した。今年の半導体輸出は1650億ドルを超え、2年連続で過去最高を更新する見込みだ。AIサーバーやデータセンター向け投資の拡大に伴い、高帯域幅メモリー(HBM)の需要増が、成長を後押ししたとみられる。

韓流を基盤とした消費財の輸出も拡大した。K-化粧品は輸出対象国を200カ国以上に広げ、史上最大の実績更新が有力視されており、K-フードはラーメンと海苔を中心に9年連続の増加傾向にある。こうした動きは、韓国の輸出構造が9年連続の増加傾向にある。

「2025人工知能半導体未来技術カンファレンス」で「K-Perf協議体」発足式を行うペ・ギョンフン副総理兼科学技術情報通信部長官=10日、ソウル、科学技術情報通信部

「2025人工知能半導体未来技術カンファレンス」で「K-Perf協議体」発足式を行うペ・ギョンフン副総理兼科学技術情報通信部長官=10日、ソウル、科学技術情報通信部


未来の成長をけん引するAI・デジタル政府

今年の韓国経済のもう一つの特徴は、AIとデジタル政府を軸にした未来の成長基盤の構築だ。電子政府やデータ基盤の経験を生かし、AI技術を公共分野に取り入れることで、行政効率の向上と産業への波及効果の両立を図った。デジタル政府の取り組みは国際的にも注目され、技術と制度を結びつけた新たな経済競争力のモデルとして評価されている。

2025年は、不確実性の高まる世界情勢の中で、韓国経済が自らの進むべき方向性と底力を改めて確認した一年として記録される見通しだ。緩やかな成長のもとで着実に基盤を固めてきた選択は、今後の大きな飛躍に向けた重要な財産になるとみられる。

sofiakim218@korea.kr