麗しい春の訪れとともにロシア・バレエの隠れた宝石「ラ・バヤデール(La Bayadère)」の公演が開かれる。古代インドのヒンズー寺院を背景とし、国立バレエ団の120人のダンサーが舞うバレエ「ラ・バヤデール」は、3月13~16日にソウルの「芸術の殿堂」のオペラ劇場で開かれる。
フランス語で「インドの舞姫」を意味する「ラ・バヤデール」は、美しい舞姫ニキヤ、勇敢な戦士ソロル、よこしまでずる賢い姫カムジャティの間で巻き起こる裏切りと復讐、許しと愛を描いた作品だ。約200着に上るエキゾチックな衣装を着たダンサーたちが、華やかな舞台の上で舞の饗宴を繰り広げる大規模な公演だ。
国立バレエ団は今年初めの定期公演に選んだ「ラ・バヤデール」の一場面(写真提供:国立バレエ団)
カン・スジンさんが芸術監督に赴任して初めての作品となる「ラ・バヤデール」は、ハイレベルな群舞で関心を集めている。特に、第3幕「影の大国」で32人のバレリーナが片方の脚で立ち、もう片方の脚を後に90度以上上げるアラベスクを15分間続ける場面は圧巻だ。
「ラ・バヤデール」は、フランス人のマリウス・プティパ(Marius Petipa)の振り付けで1877年にロシアのマリンスキー劇場で初演が行われ、それ以来コンスタンチン・セルゲーエフ(Konstantin Sergeev)、ナタリア・マカロワ(Natalia Makarova)、ルドルフ・ヌレエフ(Rudolf Nureyev)によってアレンジがなされてきた。今回の公演で振り付けを務めたは、ロシアのボリショイバレエ団を33年間率いてきた振付師のユーリー・グリゴロビッチ(Yury Nikolayevich Grigorovich)氏で、国立バレエ団の特性に合わせてアレンジされている。
120人のダンサーによる一糸乱れぬ華やかな群舞が光る「ラ・バヤデール」(写真提供:国立バレエ団)
また、イタリア人デザイナーのルイザ・スピナテリ(Luisa Spinatelli)が衣装を担当した。彼は、2011年に国立バレエ団が公演した「ジゼル」でも舞台と衣装のデザインを担当した。今回の公演に登場する衣装と舞台はどれもイタリアで制作されたのが特徴だ。
カナダのゲルフ・シンフォニー・オーケストラ(Guelph Symphony Orchestra)の芸術監督のジュディス・ヤン(Judith Yan)氏が、今回の公演で演奏をするコリア・シンフォニー・オーケストラの指揮を務める。国立バレエ団の公演で女性が指揮を務めるのは初めてだ。
芸術監督として初めての公演となるカンさんは、「ダンサーたちの一つひとつの動きに意味を込めたかった。ダンサーたちには生き生きと踊るよう指導した。“ラ・バヤデ-ル”は音楽がとても美しい。特に、第3幕で 3人の亡霊が登場する場面はバレエの醍醐味」と語った。
「ラ・バヤデール」のポスター(写真提供:国立バレエ団)
「ラ・バヤデール」は、3月13・14日の午後7時30分、15日の午後2時と7時、16日の午後3時に公演が行われる。詳細は電話(02)580-1300、または芸術の殿堂のホームページ(www.sac.or.kr/index.jsp)までお問い合わせください。
コリアネット イム・ジェオン(林在彦)記者
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