慶尚道(キョンサンド)では今、興味深い展示会が二つ開かれている。
国立大邱(テグ)博物館で開かれている特別展「大邱のルーツ、 達城(タルソン)」がその一つだ。同展示では、三国時代の城址である大邱市中区の達城と達城古墳群の歩みを振り返る。
現在、達城公園としてよく知られる大邱達城の城壁は昔の面影をそのまま残している。一方、達城の西側と南側に位置する達城古墳群は、1920年代以来続く都市化の波に呑まれ、ほぼ原型をとどめていない。
達城古墳群から出土した三国時代5~6世紀の土器
大邱達城古墳群から出土した三国時代5~6世紀の馬鞍の装飾品
大邱達城古墳群から出土した三国時代5~6世紀の亀模様の土器
今回の展示会では、大邱のルーツといえる達城遺跡から発掘された遺物を披露する。第1部「達句伐(タルグボル)の人たち、達城に根を下ろす」、第2部「都市開発、古墳の運命をわける」、第3部「達城古墳群、そのベールを脱ぐ」、第4部「華麗な副葬品、支配者としての威厳を添える」、第5部「達城古墳群発掘調査の終了、そしてその後」と、全5部から構成される。
達城古墳群から出土した金銅冠2点と装飾大刀をはじめ、ここに展示された約1,500点の遺物を通じて達城を中心に活動していた三国時代の大邱の人たちとその支配者らの歩みを振り返ることができる。
さらに、展示をより理解してもらうための映像が流されるほか、毎週土曜日は三国時代の土器をテーマにした体験プログラムも実施される。
同博物館の関係者は、「今回の展示会が過去100年間の達城遺跡に関する調査経緯や出土品を振り返ってみることで、大邱の古代歴史が眠るタイムカプセルといえる達城遺跡の重要性について改めて考え直す機会になってほしい」と語った。
同展示会は、大邱市寿城(スソン)区国立大邱博物館で2月22日まで開催される。
達城古墳群から出土した三国時代5世紀の金銅冠
達城古墳群から出土した三国時代5~6世紀の装飾大刀
大邱市寿城区国立大邱博物館で行われる特別展「大邱のルーツ、達城」の公式ポスター
慶尚南道(キョンサンナムド)金海(キムヘ)市でも特別な展示会が開かれている。国立金海博物館で行われる企画特別展「比斯伐(ピサボル)の支配者、その記憶を辿る」だ。
比斯伐は慶尚南道北部に位置する昌寧(チャンニョン)郡の旧地名で、加耶(カヤ)から新羅へ移行していた4世紀末から6世紀初頭にかけて形成された比斯伐の支配者らのお墓である桂城(ケソン)・校洞(キョドン)・松峴洞(ソンヒョンドン)古墳群が残っている。日本の植民地支配時代である1918~1919年に、古蹟調査を行う過程で同地域の古墳を発掘、華やかな黄金の工芸品などが多数出土した。
国立金海博物館の特別展「比斯伐の支配者、その記憶を辿る」に展示された慶尚南道昌寧地域で出土した比斯伐の各種土器類
慶尚南道昌寧地域で出土した新羅時代の各種小物
今回の展示会では5つのテーマに分けて、比斯伐のお墓とそこから発掘された多種多様な遺物を紹介する。特に、校洞古墳群から出土した金銅製靴などは初めて一般に公開された。
まず、第1部「校洞が発掘される」では、韓国民族にとって痛ましい歴史として記憶されている日本の植民地支配時代に昌寧校洞古墳群が発掘された背景や過程、そしてそれにまつわる問題点を探ってみる。
第2部「校洞、我々自ら考え、自ら振り返る」では、校洞を調べる過程や成果を確認し、第3部「比斯伐の中心地、桂城と校洞に大きなお墓が根を下ろす」では、比斯伐の支配者が眠っている桂城と校洞の古墳群を詳しく紹介する。
慶尚南道昌寧地域で出土した新羅時代の各種馬具類
慶尚南道昌寧地域で出土した新羅時代の各種指輪
第4部「比斯伐の支配者を語る」では、 比斯伐の支配者はどんな人物だったのかを校洞と松峴洞古墳群などの大規模なお墓から出土した多様な遺物を通じて推測することができ、最後に第5部「新しく塗り替える我々の歴史」では、日本の植民地支配時代に浮き彫りになった比斯伐の歴史と約200点の遺物を通じて文化遺産の大切さを改めて考える機会にする。
慶尚南道金海市国立金海博物館で3月1日まで開かれる特別展「比斯伐の支配者、その記憶を辿る」
キム・ヒョクジュン同博物館キュレーターは、「今回公開された帯金具、冠、耳飾など比斯伐の遺物を見ると、洛東江(ナクドンガン)を挟んでいることもあり、5世紀にこの地域には加耶という土台の上に、新羅文化がかなり盛んに流入してきたことが分かる」と説明した。
同展示会は慶尚南道金海市国立金海博物館で3月1まで開催される。
コリアネット ソン・ジエ記者
写真提供:国立大邱博物館、国立金海博物館
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