
韓国の伝統文化や料理などを撮影するために韓国を訪ねた中国CCTV-7の旅番組『美しい中国の田舎紀行』のスタッフたちが9日、忠清南道・公州のある食堂で宮廷きのこ鍋をカメラに収めている
中国国営放送局CCTVの撮影チームが韓国の伝統料理と文化をカメラに収めた。
CCTV-7の旅番組『美しい中国の田舎紀行』(原題:美丽的中国乡村行)のスタッフたちが9日、韓国伝統料理を撮影するために忠清南道(チュンチョンナムド)の公州(コンジュ)を訪ねた。
スタッフたちは公州の特産物であるクワと栗を使ったクワワイン、栗ゼリーをはじめ宮廷きのこ鍋、きゅうり膳、梅雀菓(メジャックァ)などの韓国伝統料理の作り方を詳しく紹介した。スタッフたちは「栗ゼリーは中国の凉粉に、梅雀菓は中国菓子の排叉に似ている」と、中国と韓国料理の共通点を見つけ出したりもした。

中国CCTV-7の撮影チームが9日、フードセラピストのイ・ミンヒさんがきゅうり膳を作る過程を撮影している
韓国を初めて訪問するという司会者の王焜さんは「撮影で様々な韓国の伝統文化が体験できてよかった。束草(ソクチョ)で夜間のイカ釣り船に乗ったことと、忠清南道・洪城(ホンソン)にある結城郷校(キョルソンヒャンギョ)で行われた伝統結婚式がとくに記憶に残る」と話した。
CCTV-7の徐偉編集長は「ソウルよりは江原道(カンウォンド)や、忠清道のほうが『伝統』に近いという印象を受けた。ソウル、北京、上海などの大都会はどこも似ているが、このような小規模の都市や町は旅行先として一味変わった魅力を持っている」と述べた。
『美しい中国の田舎紀行』は中国の農村地域を旅する番組で、今回の韓国訪問は「韓国深層旅行編」を撮影するために実現したもの。スタッフたちは2組に分かれ30日から江原道の旌善(チョンソン)・束草など、忠清道の公州・扶余(プヨ)など、仁川(インチョン)と釜山(プサン)の名所を回ったあと11日に帰国する。韓国の海外文化広報院、アリランTVの協力で行われた今回の撮影内容は今年下半期に中国全域で放送される予定。
コリアネット チャン・ヨジョン記者
写真:コリアネット チョン・ハン記者、アリランTV
翻訳:イム・ユジン
icchang@korea.kr

中国CCTV-7『美しい中国の田舎紀行』のスタッフたちがドラマ『太陽の後裔』のロケ地だった江原道・旌善の三炭アートマインを訪問して撮影をしている

中国CCTV-7の『美しい中国の田舎紀行』のスタッフたちが江原道・松川で餅作りの過程を撮影している