[ソウル＝パク・ヘリ、イ・ギョンミ]
[写真＝ゾン・ハン]

農村振興庁は１９日、ソウルで海外メディアを対象に記者会見を開き、韓国の宗家料理を紹介した。

韓国の宗家（チョンガ）料理は、一つの家門で数百年にわたり受け継がれてきた料理のこと。宗家料理には、伝統と絆を大切にしてきた先祖の生活、歴史などが込められている。 また、その地域の自然環境や文化が反映されており、宗家ならではのユニークな特徴も見られる。

農村振興庁傘下の国立農業科学院の韓貴貞（ハン・グィジョン）農食品資源部長は会見で、宗家料理の価値について説明し、「郷土料理であり、宗家の構成員の人生が盛り込まれている、韓国ならではの食文化資源を活用した料理」と強調した。

９月から韓国１２宗家の料理を次々と紹介してきた、ザ・プラザ・ホテルの金昌勲（キム・チャンフン）シェフは、宗家で使う醤油について「ある宗家では、８種類以上があるほどその種類が豊富だ」とし、「料理によって使う醤油が異なるし、その味も違う」と説明した。また、「宗家は、その地域ならではの食材を使って、旬の料理を作ってきた」とし、「今回、宗家料理そのままの味を楽しんでもらうため、各宗家から直接送ってもらった醤油やコチュジャンなどを使用して料理した」と話した。



ハンファホテル＆リゾートの金榮哲（キム・ヨンチョル）代表理事は、「１２宗家を全部訪ねて、そのノウハウをレシピにまとめるため頑張ってきた」とし、「宗家料理の優秀性を発信するため、持続的に取り組む」と話した。

韓部長は、「２０１０年から１４３家の２４５７種類の料理を探し出し、７８家・４４１種類のレシピをまとめて資料を作った」とし、「ヘルシーで伝統的な宗家料理を、一般人も簡単に食べられるよう努力する」と強調した。