米国から戻ってきた国璽の「大君主寶」と「孝宗御寶」
[ソン・バルグン、イ・ギョンミ]r
[写真=文化財庁]
文化財庁は19日、朝鮮時代の国王の権威を象徴する国璽と御寶を、今月の22日から3月8日まで、ソウルの国立古宮博物館で一般に公開すると発表した。
今回、公開されるのは、米国から戻ってきたもので、国璽の「大君主寶」と「孝宗御寶」の2点。
国璽は、国家の表徴として推す印章である。韓国の史料によると、「大君主寶」は1882年、外交業務のために、高宗(コジョン、朝鮮時代の第26代国王)の命令により製作された。その後、1897年まで官僚の任命状や法律のような公的文書に使われた。
御寶は、国王や王妃の業績を称えるため製作された印章である。今回、韓国に戻ってきた「孝宗御寶」は、1740年、英祖(ヨンジョ、朝鮮時代の第21代国王)が孝宗(ヒョジョン、朝鮮時代の第17代国王)に「明義正徳」という尊号を捧げる際に作られた。
米国から戻ってきた国璽の「大君主寶」と「孝宗御寶」
同国璽と御寶は、米国に住む韓国人イ・デス氏が寄贈した。これについて文化財庁の関係者は、「今回の還収は、強制的な方法ではなく、持ち主が自ら寄贈したということに意味がある」とし、「今後、盗まれた国璽と御寶に関する案内やPR動画を制作し、いまだ行方不明の状態にある文化財への関心を高めていく予定」と話した。