[チョン・ハスン、キム・ウニョン]
BTSのデジタルシングル「Butter」が、米ビルボード「HOT100」の1位に5週連続で輝く快挙を達成した。
ビルボードのチャートは、最新シングル100曲を扱う「HOT100」と最新アルバム200曲を扱う「Billboard200」が広く知られている。両方とも米国の音楽産業において一般的な人気チャートである。「HOT100」の順位は、ストリーミングやダウンロードのセールス、エアプレイに基づいている。
BTSは、「HOT100」で首位を「Dynamite」で3回、フィーチャリングに参加した「Savage Love」のリミックスバージョンで1回、「Life Goes On」で1回獲得しており、自らの記録を更新している。
BTS以外にも米ビルボード「HOT 100」に入り、海外からも人気を得た歴代のK-POPを紹介する。
Wonder Girls 「NOBODY」(2009年)
K-POPで初めて米ビルボードにランキング入りした曲は、4人組女性アイドルグループ「Wonder Girls」の「NOBODY」。1960年代のレトロ風の音楽とファッションをコンセプトにし、韓国で爆発的な人気を得た。同年9月に英語バージョンが発売され、76位を記録した。5年間、米国進出を準備してきたノウハウや、緻密なマーケティング戦略が成功したことが背景にある。
2009年、ロックバンド「ジョナス・ブラザーズ」の全米ツアーのオープニング舞台を披露し、 「Teen Choice Awards」へ参加するなど、活動を広げ知名度を上げた。
JYPエンターテインメントの朴軫永(パク・ジニョン)代表は、当時のインタビューで「アジア人への差別や偏見が少ない10代を中心に人気を得た」とし、「韓国ならではの特徴を音楽に生かしたことも人気要因の一つである」と語った。
PSY「江南スタイル(Gangnam Style)」(2012年)
2012年7月にリリースした曲「江南スタイル」は、欧米諸国を中心に世界中で大ヒットした。「乗馬ダンス」と呼ばれる振り付けも大人気で、同年9月に「HOT 100」チャートで2位を記録した。1位はアメリカのバンド「Maroon 5(マルーン5)」の曲「One More Night」だった。
CL「Lifted」(2016年)
2016年にリリースした曲「Lifted」は、94位を記録した。韓国人女性ソロアーティストとしては初めて。CLの独特なセクシーな魅力が感じられるラップが特徴である。
BLACKPINK「Kill This Love」(2019年)
2019年にリリースした曲「Kill This Love」は、41位を記録した。同曲のMVは、YouTube史上最多のビューワー数になり、米エンタメ界でも話題となった。
1stフルアルバム「THE ALBUM」のタイトル曲「How You Like That」は33位を記録。セレーナ・ゴメスがフィーチャリングとして参加した「Ice Cream」は13位にランクインした。K-POP女性アイドルグループとしては、最高記録となった。
ビルボードは「BLACKPINKが米国のエンタメを席巻した」とし、韓国、タイ、ニュージーランド出身の多国籍グループであり、ライブ動画配信サービスなどを活用し、ファンとの交流に注力していることが人気要因であると分析した。
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