韓服を着た観光客=Korea.net DB
[キム・ソナ]
韓国の伝統衣装、韓服(ハンボク)を着て生活する文化が国家無形文化財に指定された。文化財庁が20日、発表した。
本来は「韓服着用」を文化財に指定するつもりだったが、日常生活で韓服を楽しむことを強調し、「韓服生活」に名称を変えたという。「韓服生活」とは、旧正月・お盆の祝日などの名節や結婚式、トルチャンチ(1歳の誕生日)、文化イベントで韓服を着ることを指す。
男女とも上半身には、オッコルム(結び紐)付きのチョゴリを着用する。下半身にはバジ(男性用のズボン)とチマ(女性用のスカート)を着用する。
韓服は高句麗の壁画や中国の史書でも確認できる。三国時代に基本的な形式が決まり、徐々に変化し、朝鮮時代になってから今の形式に定着した。韓服という用語は、1876年の開港以来、洋服との区別のため、使われたという。
同庁の関係者は、韓服について「単なる伝統衣装ではなく、家内安全を祈り、礼儀をわきまえるという意味を持つ」と説明した。韓国人が普遍的に韓服生活を送っていることを踏まえ、国家無形文化財の共同体種目に指定された。
6月時点で同種目に指定されているのは、「キムチ作り」や格闘技「シルム」、暖房法「オンドル」、「海女」などの14種となる。
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