[チョン・ジュリ]
[映像=エリザベート王妃国際音楽コンクールYouTubeチャンネル]
エリザベート王妃国際音楽コンクールの結果が4日(現地時間)発表され、韓国のキム・テハン(バリトン)が声楽部門で優勝した。アジアの男性声楽家としては初めて。
同コンクールで韓国人が優勝したのは、2011年のホン・ヘラン(声楽)、2014年のファン・スミ(声楽)、2015年のイム・ジヨン(バイオリン)、2022年のチェ・ハヨン(チェロ)に続き5人目となる。
エリザベート王妃国際音楽コンクールは、ポーランドのショパン・ピアノ・コンクール、ロシアのチャイコフスキーコンクールと共に世界3大音楽コンクールとされる。チェロ・声楽・バイオリン各部門が毎年交替で審査される。今年は韓国のソプラノ歌手、スミ・ジョーが審査委員を務めた。
今年は声楽部門が開かれ、本選進出者64人のうち18人が韓国人で、単一国家としては最も多かった。ファイナルに進出した12人のうち、韓国人はキム・テハン、クォン・ギョンミン、チョン・インホの3人だった。キム・テハンは2000年8月生まれで、ファイナル進出者の中で最も若い。
キムは2日(現地時間)のファイナルの舞台で、ヴェルディのオペラ「ドン・カルロ」の中で「O Carlo, ascolta(おお、カルロ、聞いてください)」、コルンゴルトのオペラ「死の都」の中で「Mein Sehnen, Mein Wähen(私の憧れ、私の迷い)」など、4曲を歌った。優勝賞金は2万5000ユーロ(約375万円)。
ソウル大学・音大生であるキムは現在、韓国の国立オペラ団・国立オペラスタジオ専門家過程を受講している。去年、スペインのテノール・ヴィーニャス国際歌唱コンクール、リッカルド・ザンドナーイ国際声楽コンクールでそれぞれ特別賞を受賞した。
エリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝したバリトンのキム・テハン=ベルギー王室公式ツイッター
文化体育観光部の朴普均 (パク・ポギュン)は「Kクラシックの国際的な影響力を印象付けた強烈なシーンだった」とし、「キム・テハンの豊かな感受性と執念、音楽に対する情熱に拍手を送る」と祝電を送った。
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