記者会見に臨むメトロポリタン美術館のマックス・ホレイン氏=11月29日(現地時間)、米ニューヨーク、聯合ニュース
[チェ・ジヌ]
米ニューヨークの「メトロポリタン美術館」建物の正面が、韓国人作家の作品で飾られる。
同美術館は11月29日(現地時間)、現地メディアを対象にした記者会見を開き、来年度の事業計画と共に、韓国のイ・ブル作家に美術館の外壁に設置する作品を依頼したことを明らかにした。
2019年から毎年、世界的な現代アーティストの作品を建物の外壁に展示している同美術館が、韓国人作家に設置作品を依頼したのは今回が初めて。
イ作家の構想的・抽象的要素を融合した作品は、来年9月から2025年5月まで展示される予定だ。
同美術館はイ作家について「1980年代後半、ソウルと東京で活動し、現代彫刻やインスタレーションのパイオニアとして絶賛された」と説明した。そのうえで、「イ・ブルは自分の作品を通じて、ユートピアに対するユニークな視点を示す」とし、「繊維、金属、プラスチック、シリコン、陶磁器などを巧みに使い、古典的かつ未来的なものを彫刻する作家」と強調した。
イ作家は1997年、ニューヨーク近代美術館で個展を開いて以来、グッゲンハイム美術館のヒューゴ・ボス賞の最終候補にも選ばれた。また、1999年のベネチアビエンナーレで本展示を行うと同時に、韓国館に出品し、特別賞を受賞するなど、国際舞台で注目を浴びている。
イ作家は彫刻作品4点を展示する予定。メトロポリタン美術館の建物前面に作品を展示するシリーズの5回目となるもので、イ作家以外にもコソボのPetrit Halilaj氏、台湾で活動する中国出身の書家である董陽孜(Tong Yang-tze)氏が選ばれた。
米最大の美術館であるメトロポリタン美術館は、毎年約700万人以上が訪れる人気スポット。
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