1939年に慶州市・皇南洞で誕生した「皇南パン」。2025年APEC首脳会議の期間中、IMCを訪れた記者へ振る舞われた。
[慶州=2025APEC首脳会議週間取材チーム]
[写真=パク・デジン]
慶尚北道・慶州(キョンジュ)は、東に東海岸、西に太白山脈を望み、その間に広大な平野が広がる地域だ。山や海、平原に恵まれ、もち麦や白米、韓牛をはじめ、チェリー、トマト、カレイなど、多様な特産物が育まれている。
慶州には、個性豊かなパンもある。もち麦とオート麦を丸ごと使って焼き上げた「もち麦パン」や、韓国で最も古いあんパンのひとつとされる「皇南(ファンナム)パン」が代表的だ。
ファンナムパンは、薄い生地にあんがたっぷり詰まっていて、ほどよい食感と上品な甘みが楽しめる。86年にわたり、具材には韓国産の小豆のみが使われてきた。この伝統の味は、28日に開かれた「2025APEC CEOサミット」の晩さん会でデザートとして提供され、世界の食卓を彩った。
APEC首脳会議の公式晩さんメニューは、当日現場で公開される。慶州の特産である韓牛やカレイ、アワビなどが提供されると予想されていた。晩さん会の料理は、ネットフリックスの番組「白黒料理人」で知られるシェフのエドワード・リー氏とロッテホテルソウルが共同で手がけた。
2日、外交部とのインタビューで、彼は、「韓国料理と食材の魅力を心から伝えたい」と述べ、さらに「伝統を守りつつ革新を追求してきた韓国料理の美しさを披露したい」と語った。
李在明(イ・ジェミョン)大統領も、慶州の味を積極的にアピールしている。22日、米CNNインターナショナルのインタビューで、大統領は「Kフードは世界的に見ても最も健康的な食べ物の一つだ」と述べ、「APEC首脳会議が開かれる慶州を訪れれば、十中八九、ファンナムパンを味わうことになる」と語った。
「Kハラール・フード・ブース」を訪れたある来館客=30日、慶州
APEC首脳会議が開かれる慶州のHICO周辺は、現在、韓国料理の香りに包まれている。
慶尚北道は、APEC経済展示場に「慶北Kフード広報館」を開設し、代表的な食品として、安東(アンドン)焼酎をはじめ、慶北産ワインやマクワウリ、リンゴなどを紹介している。
国際メディアセンター(IMC)近くの「Kフードステーション」には、政府各省庁が運営するフードトラックが並んだ。農林畜産食品部は、ホットクや薬菓、ジュンピョン(韓国伝統の蒸し菓子)など伝統茶菓を披露し、海洋水産部は、海苔スナックやおでんバー、アワビ、昆布のチップスなど、多彩な水産食品を紹介した。「Kハラール・フード・ブース」では、ラーメンやキムチ、米を原料とした加工食品、飲料など、ハラール認証を受けた輸出用製品90種類余りが並んだ。
慶尚北道は、APEC経済展示場の「慶尚北道Kフード広報館」に、安東焼酎など多彩な伝統酒を並べた=30日、慶州
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